アップスケール機能を搭載し、手軽に高画質映像を楽しめる“定番”統合オーサリングソフト。NVIDIA CUDAによる高速エンコード支援機能も利用できる。「Corel MovieWriter 2010」は、ハイビジョン画質でのDVD/Blu-ray Disc(BD)の作成を簡単・手軽に行える統合オーサリングソフト。幅広いユーザへの対応で定評のある「MovieWriter」シリーズの新バージョンで、標準画質の動画からハイビジョン画質のBDなどを作成できる「Corel PureHDアップスケール」機能が搭載された(Ultimate版のみ)ほか、Intel Core i7への最適化により、エンコード速度の向上も図られた。Windows 7のWindows Touch機能にも対応する(対応モニタが必要)。さらに、撮影した動画をiPodや携帯電話に出力し、外出先で鑑賞することも可能。上位のUltimate版と、一部機能が割愛されたPro版とがある。
インタフェースは、はじめてでも迷わず使えるシンプルなデザイン。動画はもちろん、写真や音楽も含めたメディアデータをまとめてわかりやすく整理・管理し、検索・参照したり、CD/DVD/BDでデータディスクを作成・コピーしたり、音楽ディスクを作成したりといったことを行える。編集した動画をメールに添付したり、インターネット上の動画共有サイトなどに直接アップロードしたりすることも可能だ。
オーサリング機能は、DVDではDVD-Video(標準画質)/AVCHD(高画質)を、またBlu-rayではBDMV/BD-J/BD-Jカレンダーをプロジェクト形式として指定することが可能。新たに3Dメニューの作成にも対応し、表現力が向上した。作成したメニューの背景やBGMなどは、ユーザが自由にカスタマイズできる。
エンコード機能も強力だ。「Corel PureHDアップスケール」機能が搭載され、標準画質のDVD映像やアナログテレビ放送の録画映像などを、より精細な画質でハイビジョンのビデオファイルやAVCHDに変換できるようになった。NVIDIA CUDA対応グラフィックカードのGPUを利用したり、Intel Core i7 CPUに最適化されたりしたことで、該当する環境でのエンコード速度は大幅に向上した。
さらに、従来からのDV/HDV/AVCHD/Blu-rayカメラ、デジタルカメラなどからの動画や写真の読み込みに加え、新たにHDV/AVCHDカメラの撮影日情報にも対応。撮影日を字幕として記録することも可能になった。
Windows 7のWindows Touch機能にも対応し、対応モニタ上で指動作を行うだけで、直感的に操作できる。