短時間でプレイでき、忙しいときの息抜きや気分転換に最適

「Avoid Rush」は、ワンプレイわずか数分の短時間で楽しめるアクションゲーム。小さな赤い点をマウスで操り、フィールド内を飛び交う黒い正方形の障害物を避け続けることがゲームの目的。フィールド全体をしっかりと見渡し、次の展開を予測しながら、四方向から飛来する正方形を避けて避けて、避けまくる。プレイヤー側からの攻撃などはない。

ゲームを開始すると、マウスポインタが中央に穴の開いたX字型の照準マークに変形し、画面中央には小さな赤い点が表示される。この赤い点がいわゆる自機。赤い点の周辺には無数の黒い正方形の物体がスタンバイして蠢き、額縁のようになっている。この黒い（厳密には濃い灰色）正方形がいわば敵機（または障害物）だ。

徐々に大きくなる正方形に行く手を塞がれないよう、先を読みながら避け続けよう

操作はマウスで行う。マウスポインタを動かすと、赤い点が追随してくる仕組み。この操作で正方形を避けてゆく。正方形を避け損ね、赤い点が正方形とわずかでも接触してしまうと、たちまちゲームオーバー。ライフやコンティニューなどはない。

マウスポインタを動かしてから赤い点が動き出すまでには多少のタイムラグがあり、これがゲームにアクセントを付け加えている。シビアな状況でピンチを脱出するには、赤い点が動くタイミングを考えながら、マウスを動かす必要がある。ただ闇雲にマウスを振り回すだけでは、赤い点は思うように動いてくれず、正方形に激突して、ゲームオーバーになってしまう。

それにもかかわらず、なかなか避け続けることができない。飛び出してくる正方形の数や方向、タイミングなどがランダムで、それぞれの移動速度も異なる上に色が黒一色なので、その動きを正確に予想することが難しい。時にはひとつの正方形の影から別の正方形が飛び出してくることもあり、「あっ」と思った瞬間にはアウトになっている。

正方形が大きくなってくると、正方形と正方形の間のわずかな隙間を潜り抜けなくてはいけなくなることも多く、これも難しい。こんなときに予想外の場所から正方形が飛び出してきたら、たちまちアウトだ。まったく逃げ道のない袋小路に追い込まれてしまうことも多い。しかし、これが非常におもしろい。テンポよく、気持ちよく楽しめるため、プレイしているとついつい何度もチャレンジを繰り返して、やめられなくなってしまう。シンプルな中にもセンスが感じられる、ハマリ要素の強いゲームだ。

開発中に苦労した点
自作のライブラリを使いながら修正もするということで、作っている途中で書き換えたところがゲーム内のさまざまな場所に影響して、足踏みを繰り返すことがよくありました。しかし、自作ライブラリは以前から何度も作り直していたので、今回は少し出来がよかったせいか、普段の作業よりずっと楽に感じました。

ゲームそのものに関しては、難易度の調整に苦労しました。以前公開していたバージョンでは、レベルに応じてひたすら正方形が大きくなるので、単独で回避不可能な正方形が出現する上、正方形のサイズに応じて量を減らし過ぎたので、最悪の場合、何の脅威もないまま退屈することさえありました。今回はその失敗を踏まえて、サイズを10段階でリセットするようにし、サイズがリセットされるたびに、量を少しずつ増やすようにしました。おかげでサイズがリセットされたときに「ホッ」とするようになり、うまく感情の起伏を生み出すことができたと思います。

ユーザにお勧めする使い方
所詮ミニゲームなので、暇つぶしに活用していただけたら幸いです。運悪くプレイ中にカップラーメンができあがってしまったりしても、【Esc】キーでポーズできるので活用してください。

今後のバージョンアップ予定
難易度を改善したとはいえ、まだまだ集団で囲まれて回避不能に陥ったりするので、今後はシューティングゲームでいうところのボムのような救済機能を追加しようと考えています。そのほかにも楽しいアイデアなどがあれば、気軽にどうぞご連絡ください。もしかしたら実装されるかもしれません。