操作性の高いはがき作成ソフト。豊富なテンプレートと自分で撮影したデジカメ写真とを組み合わせ、文章を入力するだけで、見映えのする年賀状を作成できる。「はがき作家 5 Professional」は、使いやすさで定評のあるはがき作成ソフト。宛名データを管理する住所録・宛名印刷機能と、画像の編集も可能な裏面作成・印刷機能との二つのプログラムで構成され、一本ではがきのデザインから印刷までを行える。フォントは、毛筆フォントの第一人者・有澤祥南氏による「ADL祥南行書」をはじめ、行書体、楷書体、POP体、ペン字体など、計11種類を利用することが可能。バージョン「5.10」になり、Windows 7に対応。2010年寅年テンプレートも利用できる。
ソフトは「はがき作家 あてな」「はがき作家 うら」で構成され、住所録管理や宛名の作成は「はがき作家 あてな」で、また裏面の作成・印刷は「はがき作家 うら」で行う。いずれもプレビューエリアと操作エリアからなる2ペイン構成。画面上部には主要なツールボタンが配置される。「はがき作家 うら」のはがきプレビューエリアでは、写真や文字のクリックで自動的に操作パネルが表示されるなど、はじめてでも直感的に使えるよう工夫されている。
「はがき作家 うら」での裏面作成は、(1)イラストや写真を配置・編集し、(2)文章を入力して、フォントやスタイルを指定する、という手順で行う。画像やイラスト、文章は個別のオブジェクトとして扱われ、複数のオブジェクトを配置したり、移動やサイズ変更を行ったりすることも自由。オブジェクト相互の位置関係(前面/背面)を入れ替えることもできる。
簡易画像編集機能もある。行える編集・加工は、
- 傾き補正、トリミング
- フレームの色、太さ、端をぼかす
- 明るさ/コントラストの調整
- 透明色(透過させる色)の指定
など。さらにテキスト編集機能もあり、文字ボックスごとにフォントの種類や文字の色、サイズ、スタイルなどを設定できるほか、文字に縁や影を付けることもできる。文字ボックスの背景に色を付けたり、透過度を指定したりすることも可能。文字ボックスの背景を透明化し、複数のオブジェクトを自然な感じで配置することもできる。テンプレートは年賀状をはじめ、喪中、引っ越しのおしらせ、結婚報告など、数多くのものを収録。テンプレートのダウンロード機能も用意され、メーカーの用意した最新のイラストテンプレートをダウンロードして、無料で利用できる。
「はがき作家 あてな」の住所録では、一人分の宛名データを1枚のカードに表示する「住所カード」と、全員の宛名データを一覧表示する「住所録一覧」の2種類のスタイルを使い分けられる。住所の入力は、どちらのスタイルからでも行うことが可能。住所カードと住所録一覧の切り替えは、ツールボタンで簡単に行える。
「住所カード」では、1枚のカードに自宅と勤務先の2種類の住所を登録できるほか、連絡先や送受記録を入力することも可能。連絡先に登録できる項目は電話、FAX、携帯電話、メール(2種類)、ホームページ。それぞれ自宅と勤務先に分けて登録できる。送受記録には、年賀状と暑中見舞いの送信/受信履歴、喪中、コメントなどの情報を記録しておける。
「住所録一覧」では、複数の宛名データの一括変更や一括削除、住所録一覧の印刷などを行うことが可能。五十音別/グループ別で表示を切り替えることもできる。初期状態で用意されているグループは「友人」「会社」「親戚」「なし」。もちろんユーザがグループを追加することもできる。さらに、名前や自宅電話番号などの項目(二つまで)を指定して、昇順/降順で並べ替えたり、条件設定で絞り込み表示を行ったりすることも可能。宛名データのインポート/エクスポートも行える(CSVファイルに対応)。
メーカーの提供する「はがき作家 印刷サービス」では、裏面のデザインを選び、印刷する宛名面データを設定するだけで、インターネット経由ではがき印刷を注文できるようになっている。