RPGの要素を含む育成シミュレーションゲーム。1年という時間の中で生体兵器「α-BLOOD」を育てながら、敵生体兵器が徘徊する地下遺跡を制圧することが目的。生体兵器「α-BLOOD」との出会いが主人公の運命を変えてゆく
「Alpha Blood」は、核戦争を経て文明が荒廃した世界を舞台に、主人公の青年「ヒュー」と生体兵器「α-BLOOD」との心の交流が描かれるヒューマンストーリー。物語は、幼少のころから訓練を受けてきた筋金入りの工作員であるヒューが、上司の「ブルーノー」にとある任務を言い渡されるところからはじまる。
街の地下から発見された遺跡――その正体は、旧時代に造られた兵器の格納庫だった。眠っていた生体兵器が再び動き出し、地上に出てくることを防ぐため、軍治安部隊は特務組織を編成して対策に乗り出したという。軍は遺跡から得られた技術をもとに、人間の形をした新型生体兵器「α-BLOOD」を作り出した。1体は家事を趣味とする家庭的な少年「エミリオ」、もう1は寡黙で人見知りをする少女「バーサ」だ。
ヒューは、エミリオとバーサのどちらか一方を育てつつ、彼らを使って、地下遺跡を徘徊する敵生体兵器の討伐を命じられる。こうしてヒューは、「α-BLOOD」の運用テストを兼ねた「化け物退治」を開始する……。
「α-BLOOD」の育成は休養が重要なカギに?
ゲームの目的は、1年という期間の中で「α-BLOOD」を育てながら、彼らを地下遺跡に潜入させ、敵生体兵器を殲滅すること。25階層からなる遺跡は、下層になるほど敵が強くなり、5階ごとにボスが登場する。1年が経過した時点で、どれだけの階層を制圧したかによってエンディングが分岐する仕組み。任務を達成するには、「α-BLOOD」を育成し、性能を強化することが不可欠となる。
「α-BLOOD」の育成は、7日間を1ターンとして進む。スケジュールコマンドでは、1週間の行動を「身体トレーニング」「シミュレーター」「休養」「遺跡探索」から選べる。「身体トレーニング」を行うと「耐久(戦闘中のHP)」「持久(戦闘中のスタミナ)」「筋力(攻撃の威力)」を鍛えることができ、「シミュレーター」では「知覚(攻撃の命中率)」「反応(敵の攻撃の回避率)」の値が上昇する。「休養」を取ると「体調」が回復する。
「遺跡探索」では、RPGのような戦闘が展開される。「索敵」で敵を探して戦闘を行い、倒すと「制圧度」が上昇してクレジット(資金)を得ることができる。決められた値に制圧度が達すると、画面に「COMPLETE!」の文字が表示され、下の階に進めるようになる。戦闘では、武器で敵を攻撃する「攻撃」、習得している特殊技能を使う「特殊」、敵から逃げて戦闘から脱出する「逃走」の各コマンドを使って戦う。戦闘中にHPが0になると、強制的に戦闘が終了し、撤退を余儀なくされる。また、クレジットも半減する。
遺跡探索で獲得したクレジットは「遺伝子操作」「装備変更」に使える。遺伝子操作により、「α-BLOOD」のパラメータの成長率を上昇させることが可能。成長率を上げられるパラメータは「耐久」「持久」「筋力」「知覚」「反応」と「回復力」「毒耐性」の七つ。装備変更では、クレジットを消費して武器を開発し、攻撃力を強化できる。