アプリケーションの起動やテキストの貼り付け、キー操作などを組み合わせて、複雑な動作を実行できる“マルチコマンドランチャ”。「Aqulina(アクリナ)」は、入力補完機能を備え、コマンドにすばやくアクセスすることが可能なコマンドラインランチャ。コマンドラインから一部を入力すると、登録アイテムの中から部分一致する候補が表示され、簡単にアイテムを実行できるようになっている。アプリケーションやフォルダ/ファイル、Webサイトにすばやくアクセスできるほか、テキストを貼り付けたり、文字列を変換したりといったことも可能。多彩な機能を備える。
「Aqulina」で実行できるのは、
- アプリケーションやフォルダ/ファイル、Webサイトなどへのアクセス
- テキストの貼り付け
- クリップボード履歴(拡張)
- キー操作
- 待ち時間の指定
の各項目。これらを単独または組み合わせて、アイテムとして登録できる。組み合わせることにより、例えばWebサイトにログインするときのような、- IDの入力(貼り付け)→【Tab】キーでの入力ボックス移動→パスワードの入力→【Tab】キーでの移動→【Enter】キーで確定、ログイン
といった一連の動作を一度に行える。このとき「パスワードはそのつどユーザが入力する」ように設定することも可能だ。GoogleやYahoo!などの検索サイトの検索キーワードとして、クリップボードの内容や他のアプリケーション上の選択文字列をそのまま利用することも可能。例えば、クリップボードの内容をキーワードにしてGoogleで検索をするときは、
- http://www.google.co.jp/search?q=$CB$&hl=ja&lr=lang_ja&safe=off&tbo=1&num=100
などと指定すればよい。「CB」の部分がクリップボードを意味し、これを「SEL」とすると、選択文字列が代入されることになる。選択文字列を変換・置換することも可能(マクロでの対応)。URLエンコード/デコード、HTMLエンコード/デコード、大文字/小文字変換、暗号化・復号化、ソートなどを行える。
アイテムはフォルダによる階層管理が可能。実際の管理は「オペレーションツリーエディタ」で行う。オペレーションツリーエディタでは、プロセス(アプリケーションなどの起動)、テキストの貼り付け、キー操作、待ち時間の各オペレーションを一つひとつ順を追って設定できる。作者の定義したアイテムがあらかじめ多数登録されており、新しいアイテムの定義の参考にすることができる。