パソコンで再生される音をワンタッチで録音できるソフト。音楽CDのリッピングやプレイリストの作成、音量調整やフェードイン/アウトといった編集も行える。「超驚録」は、パソコンで再生されるあらゆる音を録音し、編集やエフェクト処理などを行える音声録音・編集ソフト。CD/DVDなどの音楽・音声のほか、IP電話の通話やインターネットラジオ、YouTubeなどの音声も録音することが可能。新バージョン「4」ではアナログ録音機能が大幅に強化され、アナログレコードの無音部分で曲の切れ目を判別し、ファイル単位で保存できるようになった。そのほかにも多数の機能追加・強化が図られ、さらにインタフェースも大きく改善された。Windows 7(64bit版を含む)にも対応した。
インタフェースは前バージョンから大きく変更された。録音を行うには「超驚録レコーダー」を、編集作業は「超驚録エディタ」を、音声ファイルの再生などは「超驚録スタジオ」を、「超驚録マネージャー」からそれぞれ個別に起動して作業できるようになった。さらに「超驚録マネージャー」には、録音、通話録音、CD取り込み、アナログ録音、ファイル分割といった使用頻度の高い機能が登録され、すぐに必要な機能を呼び出すことができる。
「超驚録レコーダー」での録音は、録音対象のソース(デバイス)をプルダウンメニューで選択し、「録音開始」ボタンをクリックするだけと簡単。レコードやカセットテープをデジタルデータで保存したり、取り込んだ音声から音楽CDを作成したりすることもできる。日時予約や繰り返し予約に対応した「予約録音」機能も搭載する。オプションでは、デフォルトで使用する録音ソース(デバイス)の指定や自動録音のON/OFF、自動録音を開始する音量の設定、録音を分割するための時間設定、ファイルの保存形式やビットレートの設定などを行える。
「超驚録エディタ」では、音声ファイルの波形を見ながら、再生/停止や切り取り、コピー、マージといった編集を行うことが可能。さらに音量調整や、フェードイン/アウト、ディレイ、フランジャー/コーラス、ピッチシフトといったエフェクトの適用も行える。
「超驚録スタジオ」では、プレイリストの編集・保存やランダム再生、リピート再生などを行えるほか、音楽CDからのリッピングやアナログ録音、音楽CDの作成、音声ファイルの分割などを行うことが可能。リッピングではMP3/WMA/WAV形式に加え、品質を劣化させないロスレス形式(FLAC/OggFLAC)で保存することができる。新バージョンで強化されたアナログ録音機能では、レコードなどで起こる「プツッ」というクリックノイズやカセットテープ特有の「サーッ」というヒスノイズを低減・除去できるほか、取り込んだ音声ファイルの無音部分を検出して、自動的に分割することも可能。iTuneやMP3プレイヤーへのファイル転送なども行える。
そのほかにも、
- 時間指定(1〜200分)による録音データの自動分割
- データCD(ISO9660規格)書き込み
- 録音ソースの自動検出
- 録音の一時停止
- 録音時のレベル表示
などの機能を備える。録音可能なソース(デバイス)は、ライン入力やマイク入力の音声、ブラウザで再生されている音声、動画音声、SkypeやWindows Live Messengerでの音声チャットなど、パソコン上で聞こえる音であれば、ほぼ録音できると考えてよい。