自由度の高さが特徴の本格戦略シミュレーションゲーム。戦国時代の著名な大名だけでなく、配下の武将から一介の牢人まで、さまざまな身分と階級の人物を選んでプレイできる。1,000人以上の人物から選択してプレイできる超大作戦略ゲーム
「戦国下天禄」は、戦国時代をモチーフにしたボリューム満点の戦略シミュレーションゲーム。プレイヤーの好みに合わせて、使用する人物を幅広い身分から選択できるのが特徴で、有力大名を選んで一気に天下統一を目指すもよし、一介の牢人から大名までのし上がってさらに頂点を目指すもよし、武術の腕を磨いて道を究めるもよしと、さまざまな楽しみ方ができる。
ゲームを開始するには、まずシナリオを選択し(フリー版で選択できるシナリオは1551年のみ)、次に表示されたリストの中から主人公を選択する。シナリオ「1551年」の人物リストには、長尾影虎、斎藤道三、今川義元らの大名をはじめ、織田信長、小笠原氏興、島津貴久らの城主、木下藤吉郎、柴田勝家、前田利家ら一般の足軽頭、蜂須賀小六、百地三太夫、塚原卜伝といった牢人など、総勢658名の歴史上の人物が名を連ねる(有料版では、さらに難度の変更や寿命死の有無、戦死率、捕縛率、計略、援軍、歴史事件、架空人物などの条件設定が可能)。
ゲームはターン制で行われ、毎月、(1)政略ターン、(2)戦術ターン、(3)個人ターンが繰り返される。政略ターンでは内政や外交、戦術ターンでは合戦、個人ターンでは個人的な行動を行える。ターンは、(1)大名、(2)軍団長、(3)城主、(4)一般、(5)牢人の順番で回ってくる。
プレイヤーのターンが回ってくるまでに、コンピュータキャラの死亡や代替わり、登用などのイベントがあると、画面にメッセージが表示される。プレイヤーの政略ターンがはじまる前に、よりターンの回りの早いコンピュータキャラから援助の依頼や同盟の申し込みなどがなされることもある。その場合、プレイヤーはまず受諾か拒否かの判断をしなくてはならない。当然、プレイヤーの政略ターン終了後に、回りの遅いコンピュータキャラから申し出があることもある。他のターンも政略ターンと同様の流れで進められる。
政略ターン、戦術ターン、個人ターンのいずれも、プレイヤーが操作できるようになると、日本地図が拡大表示され、城の位置と移動可能なルートが表示されるようになる。プレイヤーはこのマップを使って、それぞれの城に関する簡単な情報を得ることができる。牢人以外の身分では、城は色分け表示され、青で表示された城は自勢力、赤は敵勢力、緑は同盟関係にある勢力となる。
戦術ターンで城を落とし、政略ターンで外交を駆使して敵を支配下に収めよう
「政略ターン」は、内政や外交を行うターン。身分や階級によって、使用できるコマンドも変化する。牢人はこのターンでは行動できない。現在、自分がいる城をクリックすると、使用できる「城コマンド」が表示される。大名と軍団長の場合は、居城以外に管轄する城の一部コマンドも実行することが可能。政略ターンの城コマンドは、大きく分けて6種類。例えば大名の「城コマンド」では、
- 農業、商業、鉄砲制作、軍船制作に携わる奉行の任命や、物資の売買や民衆から金穀の徴収、城の資金や軍備増強
- 他家に贈り物をしたり、同盟を結んだり、婚姻を結んだり、金穀を援助してもらったりといった外交
- 募兵、訓練、配属、帰農など、城下の兵士や民衆に関する行動
- 流言、扇動、放火、破壊、暗殺、偵察など、他家に対する計略
- 他家、在野の人物の引き抜きや、管轄の城をコンピュータに操作させる
- 城にいる人物の情報を見る
といったことがを行える。コマンドは、実行させる担当者や与える資金などによっても効果が大幅に変化する。担当した人間は、役料として金をもらえる。「戦術ターン」で行うのは、主に合戦。合戦をする場合は、まず部隊を編成し、目標を指定して、援軍と参謀の設定を行う。直接指揮を執る/執らないを指定することも可能。執らない場合は自動的に合戦が行われ、結果だけが表示される。直接指揮を執る場合は、戦闘画面を見ながら「部隊コマンド」「戦闘コマンド」「行動コマンド」を使って、細かく指示を出すことが可能。途中でコンピュータに指揮をまかせたり、再度直接指揮を執ったりすることもできる。
合戦で勝利したり、外交で敵を支配下に置いたりして、敵対するすべての大名を恭順させ、天下統一を果たせばゲームクリア。牢人の場合は「合戦」ではなく「城取り」となり、現在いる城に攻め込んで勝利すると、城が手に入って大名になることができる。
牢人からスタートした場合は、まず個人ターンで力を付けよう
「個人ターン」では、各人物との友好を深めたり、他の城へ移動したり、武芸の腕を磨いたりといった、まさに個人的な行動を行える。例えば「訪問」では、現在地にいる人物を訪ねて雑談したり、贈り物を贈ったり、教育を施したりすることが可能。ただし、相手との関係によっては門前払いされることもある。金250と茶器を所持していれば、見知りを招待して「茶会」を開くことも可能だ。
「酒場」では、酒を飲みながら情報を得たり、仕事(「退治」「探物」「護衛」など)をして報酬を得たりできる。金を払って「用心棒」を雇い、「個人戦」の手助けをしてもらうことも可能。個人戦は、仕事で悪人退治を請け負うと発生し、敵味方それぞれ数名ずつ参加する、いわば団体戦。どちらか一方が全滅した時点で勝負がつく。
「道場」では、道場主を相手に雑談をして情報を得たり、武芸や特技を師事することが可能。特技として「剣客」「武芸者」「剣豪」「剣聖」のいずれかを所持している場合は、道場で代稽古を行って謝礼をもらうこともできる。
兵糧や軍馬、鉄砲の購入や売却、防具や薬などの物資や物品売買、自分の兵を募集することもできる。移動して他の城に本所在を移したりと、個人ターンは特に牢人にとっては重要だ。
マップ上を右クリックすると「全体コマンド」のメニューが表示される。全体コマンドからは、主に人事に関する行動の実行やゲームの環境設定、セーブ/ロードなどを行うことが可能。主人公、配下、人物、城、大名、諸勢力などの情報を確認することもできる。人事関係では、配下の「論功行賞」や知行没収、追放などの「処分」のほか、参謀や供人の任命・選択、配下との縁組みや養子、隠居などが用意されている。城間の物資輸送や城主、軍団長の任命や移転も行える。