敵を倒して「摩耶塊」を集め、特殊能力やボムを駆使してピンチを切り抜けよう

「摩耶塊」は、グラフィックが美しく、敵の攻撃パターンも非常に美しい“激ムズ”の横スクロールシューティングゲーム。3段階の難易度と2種類のオプションとを組み合わせて、好みのモードでプレイできる。オンラインでのスコア登録も可能だ。

タイトルの「摩耶塊」は、ゲーム中で敵を倒したときに出現する宝石の名前。「摩耶塊」を大量に集めて消費することで、主人公キャラがボムや特殊能力を使用できるようになる。現在所持している「摩耶塊」の数は画面左上に表示され、ボムが使用可能なときはその下に「OK」が、また使用できない場合は、ボムを使用するために必要な「摩耶塊」の数が表示される。

ゲームではライフゲージ制を採用。画面左上に縦に表示されるライフゲージが0になると、ゲームオーバーとなる。ライフゲージの減り方は、受けた敵の攻撃の威力で変化する。強力な攻撃を受けると、わずか数発で0になってしまう。

用意されたステージは4面。ただし、その難しさは半端ではない。その代わり、コンティニュー回数に制限はなく、またどうしてもクリアできない人のためには「無敵モード」も用意されている。

オンラインスコアランキングの確認・登録を行うには、同梱の「myki_sendscore.exe」を利用する。リプレイデータをアップロード/ダウンロードすることも可能。ただし、「安全地帯ガイド」「コンティニュー」「無敵モード」のいずれかを使用している場合は、ハイスコア登録はできない。

「摩耶塊」が大量に出現したら、ショットキーを解放して自動回収させよう

操作はキーボード/ジョイパッドに対応する。起動時にジョイパッドが接続されているときはジョイパッド、そうでないときはキーボードでの操作となる。

【Z】キーはショット。キーを長押しすることで、長押ししなかったときとは異なるパターンの強力なショットを撃つことが可能。ショットキーを押していない間は、出現した「摩耶塊」が自動回収される。画面上のザコキャラを一掃するには、長押しによるショットを使った方が効率はよいが、「摩耶塊」をなるべく多く回収するにはキーを解放する必要がある。このジレンマをどう解決するかが、ゲームをプレイする上でのポイントのひとつといえる。

【X】キーは特殊能力。押し続けている間、「摩耶塊」を消費しながら、使用しているキャラの特殊能力を発動させることができる。

【C】キーはボム。必要な数の「摩耶塊」を所持している状態で押すと緊急回避用のボムが発動し、画面上の敵弾とザコキャラがすべて消滅する。ただし、使用するたびに必要な「摩耶塊」の数が100、200、500、1,000と増えてゆくため、安易に多用しない方がよい。

【P】はポーズ。ゲームを一時停止させることができる。

4種類のキー（ジョイパッドのボタンの場合も）は、コンフィグで変更することが可能。コンフィグではそのほかにも、ゲームの難易度を「EASY」「NORMAL」「HARD」の3段階で調節したり、ボスキャラの攻撃が当たらない安全地帯を表示する「安全地帯ガイド」と、敵が打ち返し弾を出すようになって激しく難しくなる「憎しみモード」のON/OFFを設定したりできる。

中ボスとの戦いは「摩耶塊」を荒稼ぎするチャンス

ゲームで使用できるキャラクタは「ヒルデガード」「RAL-443J2」の2種類。「ヒルデガード」は、西方最大の魔法使い。使用するショットは「MagicBolt」。普通に撃った場合は前方にV字型に広がって発射され、ショットキーを長押しした場合は前方に集束して発射される。サブウェポンのビットは、魔力を持つ2匹の蛇「Misa-goozy」。敵を追尾する弾を間欠的に発射する。特殊能力は「Healing」。「摩耶塊」を消費することで、体力を回復させることができる。

「RAL-443J2」は、逃亡中の博士が製造した最後のロボット。使用するショットは「TriCanon」。普通に撃った場合は、わずかに広がりながら前方に発射される。ショットキーを長押しするとショットが3方向に分かれ、中央の弾は前方にV字型に広がって、また上下の弾は上下に波打つように広範囲をカバーしながら発射される。使用するビットは、2機の「Mouse Type90」。小さくリング上に広がりながら飛ぶ弾を、前方に間欠的に発射する。特殊能力は「Bullet Canceller」。使用している間、敵弾の軌道をそらすことができる、ある種無敵の能力だが、「摩耶塊」の消費が激しく、短時間しか使用できない。

ただし、すでに書いたように、難易度は半端ではない。ステージ1や2はともかく、3になるととても筆者にはクリアできるとは思えない。ましてや4では「これって本当に弾幕をくぐり抜けるルートがあるのか？」と思えるエグさだ。筆者がプレイした「EASY」「NORMAL」の2種類のモードの上にさらに「HARD」モードがあり、「憎しみモード」オプションもある。本当に「HARD」の「憎しみモード」をクリアできるプレイヤーはいるのだろうか？　と心底感じている。腕に自信のあるプレイヤーは、ぜひチャレンジしてもらいたい。

また、あまり腕に自信のないプレイヤーも、ぜひ一度プレイしてみるとよいだろう。少なくとも前半のステージは「NORMAL」であれば、何とかならないこともないはずだ。何よりシューティングゲームとしてとてもおもしろく、コンティニューしながらでもプレイする価値がある。

ひとつ残念なのは、現在のバージョンでは入力系に若干バグらしきものがあること。筆者の使用しているゲームパッドでは、スタートボタンに相当するボタンが見当たらず、コンティニュー機能が使えなかった。また、コンフィグ画面で「戻る」の位置にカーソルを移動させることもできなかった。また、ジョイパッド/キーボードともに、ポーズが非常に限られた個所でしかできなかった。これらの点がなるべく早く改善されることを期待したい。