10種類のマシンから好みのものを選び、7ステージ、35コースに挑戦できる3D“ウルトラジェットコースターレーシング”ゲーム。非常に美しいグラフィックが印象的で、スピード感に溢れたレースを楽しめる。好きなタイミングでブーストして一気に加速できる
「AceSpeeder2」は、反重力マシンを操って、ジェットコースターのようにねじれ、曲がりくねったコースを駆け抜ける3Dレーシングゲーム。小型宇宙船のようなレーシングマシンのデザインや、未来都市を背景にしてワープゾーンなども登場するSF風の演出、スピードボードやブーストを利用した急加速の迫力などが楽しい。操作は簡単で、レーシングゲーム初心者から上級者まで幅広く楽しめる。ゲームパッドの振動機能(フォースフィードバック)にも対応する。
操作はキーボード/ゲームパッドで行える。【←】/【→】キーでハンドルを切り、【Enter】/スペースキーでアクセル。スピードを落としたいときは、アクセルを離すと徐々に減速する(ブレーキはない)。ただし、減速が必要となることはほとんどなく、アクセルを少しでも離すとたちまち順位が落ちてしまう。アクセルはベタ押しが基本で、例外はブーストを発動させるときとドリフト走行するときくらいだ。
ブーストは、画面左下のブーストゲージが満タンになり、「BOOST」の文字が表示されると使えるようになる。アクセルキーをすばやく2回押すことで発動し、マシンを一気に加速させられる。ブーストゲージは時間の経過とともに自動的にたまるため、急カーブの手前など、急加速すると危険な場所以外では躊躇することなく発動させてよい。ドリフト走行は、マシンをスライドさせて向きを変え、そのまま加速しながら急角度でコーナーを曲がるテクニック。走行中に一瞬アクセルキーを離しながらハンドルを切ることで実行できる。
コース上に配置された3種類のギミックを上手に使用して順位を上げよう
ゲーム中に視点を切り替えることも可能(【C】/【O】キー)。キーを押すたびに“FAR CAMERA(遠目)”“PLAYER VIEW(乗り込み)”“NEAR CAMERA(ノーマル)”の順で切り替わる。NEARとFARはマシン後方からの視点で、マシンを見ながら操作できる。PLAYER VIEWは操縦席からの視点。スピード感と迫力は増すが、マシンが画面に表示されず、フェンスなどとの位置関係がつかみづらい。上級者向けの視点といえる。
【F3】キーは、フォースフィードバック(振動機能)の設定。押すたびに「振動なし」「一部振動」「ノーマル」の順で切り替わる。一部振動では、スピードアップ時や衝撃を受けたときだけ振動する。フォースフィードバック対応のゲームパッドなどを使用することで、より臨場感のあるレースを楽しめるようになっている。そのほか、タイムや各種ゲージの表示/非表示を切り替えることも可能だ(【V】/【P】キー)。
用意されたステージは「DARK DIRT」「RED RISING」「VAST ROCK」「WHIRLPOOL」「CRIMSON」「RUSTY METAL」「DISTANCE」。ゲーム開始時点でプレイできるのは「DARK DIRT」のみだが、新たなステージをクリアするごとに次のステージがアンロックされて走行可能になる。各ステージには、
- 通過するとマシンが一気に加速する「スピードボード」
- 通過するとマシンが加速し、同時にジャンプする「ジャンプボード」
- 突き抜けるように通過すると、マシンがワープして一気に遠い空間に運ばれる「ワープボード」
の3種類の仕掛けが配置されている。これらの仕掛けを上手に利用することでタイムを短縮し、順位を上げられるようになっている。レースで使用できるマシンは10種類。マシンごとにスピードとグリップ力のバランスが異なる。ゲーム開始時点で使用できるのは、グリップ力重視であまり速くないタイプのマシン2種類だが、やはり新たなステージをクリアすることで順次アンロックされ、使用できるマシンが増える。多少順序は前後するものの(基本的に)あとでアンロックされるマシンほどグリップ力が低下する代わりに高速だ。
コースを覚え、ライン取りをしっかりして、コースアウトやパワーダウンを防ごう
ゲームモードは「Racing」「Challenge」の2種類。「Racing」は「AceSpeeder2」の中心となるモード。アンロックされたステージとマシンから好きなものを選び、他の多くのマシンとレースをして着順とタイムを競う。各ステージはそれぞれ五つのコースからなり、制限時間内にコースを3周できればクリア。次のコースに進むことができる。3台のマシンをすべて失う前に全コースをクリアできれば、ステージクリアとなる。
レース中にマシンを失う原因は「コースアウト」「パワーダウン」「タイムアウト」。「コースアウト」は文字通り、コースから外れて落下し、地面に激突してしまうもの。ジャンプボードを通過してジャンプしたあとや、ガードレールのないコーナーなどで多く発生する。「パワーダウン」はガードレールや壁、他のマシンなどとの接触で画面右上の「耐久ゲージ」が減り、最終的に0になってマシンが爆発してしまうもの。勢いよくぶつかるほど大きなダメージを受けるので、急カーブの曲がりそこないなどには特に注意したい。ゲージはコースごとに満タンに戻るため、フィニッシュまで乗り切ることができれば問題はない。「タイムアウト」は、走行中に制限時間が0になり、その場で失格になってしまうもの。ただし、ライバルマシンを見失うほど大きく離されなければ、タイムアウトを心配する必要はない。
「Challenge」モードでは、アンロックされたステージの中から好きなコースを選んでレースに参加できる。いきなり指定したコースを走行できる代わり、コースクリアしても次のコースにチャレンジすることはできない。苦手なコースを練習するのに使うとよい。
そのほか、「Racing」モードで出したベストラップと、最後にプレイした走行を再生できる「Replay」も用意されている。再生中に視点を変え、さまざまな角度から見ることも可能だ。