悪の組織と戦う仮面のヒロインが主人公の横スクロールアクションゲーム。ブーメランを8方向に投げ、ゆく手に立ちはだかる悪の戦闘員や怪人たちをやっつよう。全身タイツとマント姿の仮面のヒロインが活躍する、レトロ風味のアクションゲーム
「怪傑バイオレット」は、行く手をさえぎる敵を倒してトラップを切り抜けながら、ステージクリアを目指すアクションゲーム。画面はシンプルだが、実際にプレイしてみると結構手強い。プレイヤーが操作するヒロインは正体不明、マントと全身タイツを着用した仮面の怪傑「バイオレット(27歳独身)」。ブーメランだけを武器に、悪の組織「デケデケ団」に挑む。用意されたステージは全6面。各ステージの最後に登場するボスキャラを倒すとステージクリアとなる。
ゲーム開始時点での残機(バイオレット)数は5。各バイオレットはライフを5個持ち、敵の攻撃を受けるたびに1ずつ減る。ライフが0になると、バイオレットが1機減る。各ステージは、前半、後半、ボス戦の3パートで構成され、途中でやられた場合は、パートの最初からやり直しとなる。残機がなくなるとゲームオーバー。コンティニュー機能はないが、再度そのステージの先頭からチャレンジできるステージセレクト機能がある。
ブーメランの特性をうまく利用して、弱点をカバーしながら戦おう
操作はキーボードまたはジョイスティックで行う(斜め方向の入力が多いため、作者はジョイスティックを推奨)。【←】/【→】キーで左右に移動、【X】キーでジャンプ、【Z】キーでブーメランでの攻撃となっている。ブーメランは、カーソルキーとの同時押しで8方向に投げ分けることが可能。投げると一定距離を飛んで、触れた敵にダメージを与えながら手元に戻ってくる。
ブーメランの飛行中にバイオレットを移動させることで、戻りの軌道をある程度コントロールすることは可能。ブーメランの威力はかなり高く、少なくとも前半のステージに登場するほとんどのザコキャラは一撃で倒すことができ、壁も貫通する。敵との距離が近い場合は、往きと復りの往復でダメージを与えることも可能。ただし、投げてから戻ってくるまでの間は攻撃ができず、無防備状態になる。動きの速い敵が接近中に他の敵を攻撃したりするのは、非常に危険だ。
自機、敵ともにダメージを受けた直後は一定時間点滅し、その間は当たり判定がなくなる。これをうまく利用すれば、「一撃で倒すことのできない敵に行く手を塞がれても、ノーダメージですり抜ける」ことが可能だ。
ステージ2からは難易度がグンとアップ
ゲームは、怪傑バイオレットが敵の本拠地へと突き進んでゆくという構成。ステージ1は平原ステージ。練習用ともいえるステージで、難易度は低め。ザコ戦闘員や小型/中型のメカ、火噴き男、マシンガンを持ったギャングなどが登場するが、注意すべきは斧を投げてくる敵くらい。最後に登場するボスキャラも、攻撃は避けやすいので楽勝だろう。このステージで主人公の操作をマスターしておこう。
ステージ2は地下道のようなステージ。このステージからは、打って変わったように難易度が上がる。ステージ1で登場した敵に加え、魔法を使う敵や、空を飛びながら火を噴く魔物も登場する。マップは複雑になり、敵キャラの配置も絶妙。油断をすると、たちまちダメージを受けてしまう。ボスキャラもグンと手強くなっている。
ステージ3は森と水のステージ。渡ると崩れる丸木橋などがあり、ジャンプしながらの攻撃や移動が必要。当然、水中に落ちたら一発アウトで、残機が1減る。新たな敵キャラとして、猿が登場する。ボスキャラは密林の狩人「ルスベル(15歳)」。水を操り、非常に手強い。