非常に多機能で、多彩なオプションを備えながら、なかなか使い勝手のよいリネームソフトだ。ファイル名の変換というと、しばしば設定方法が複雑になりがちなものだが、「fRename」では画面がよく整理されていてわかりやすい。まず、対象ファイル(フォルダ)を読み込み、実行したい機能を変換モードから選んだ上で、具体的な設定は「基本変換」「拡張変換」「文字変換」「タイムスタンプ」というタブ上で行う。変換モードを選ぶことで、各モードに必要な項目以外がグレイダウンして(薄色になる)操作できなくなるなど、はじめてでも戸惑うことは少ないだろう。
対象ファイルの選択も、いったんフォルダごと読み込んだ上で、変換したいファイルをリストから選んでいけばよい。変換後のファイル名も個別にリスト上で確認できるので、間違いが少ない。
連番機能の充実ぶりは、他のソフトにはあまり見られない大きな特徴だ。カウントアップ数を指定することで、「001,003,005……」といった飛び飛びの連番を振ることができたり、リスト上の特定の位置にダミーファイルを挿入することで、連番を付ける際に特定の番号を「欠番」としたりといったことも可能だ。
(坂下 凡平)