二人の少年少女が無人の土地で力を合わせて生き抜く姿が描かれた、コメディタッチのサバイバルクイズアドベンチャーゲーム。ちょっと気弱な主人公と、自己中で能天気なヒロインによるサバイバルストーリー
「僕らの中のロビンソン」は、二人っきりでのサバイバル生活を余儀なくされた、少年少女の奮闘が描かれるアドベンチャーゲーム。ストーリーそのものは一本道だが、主人公の行動やサバイバルに関する知識によってラストが変わるマルチエンディングを採用。主人公とヒロインの甘酸っぱいラブコメディを思う存分に楽しもう。エンディングは5種類。
ゲームの主人公は、「八坂学園」に通う「土谷颯(つちやはやて)」。ちょっと気が弱くて優柔不断だが、真面目で、落ち着くと思慮深いところもある、ごく普通の少年。もちろんサバイバルの経験や知識はなく、体力も人並みといったところ。夏休みの郊外授業の途中、乗っていた船が難破してしまい、海に投げ出されて、無人の海岸にひとり流れ着いてしまう。
途方にくれる彼の前に、新たな遭難者がボートに乗って漂着する。乗っていたのは、同学年だが、面識のない少女「生島若葉(いくしまわかば)」。アイドル「早乙女大輝(さおとめたいき)」の熱心なファンで、そのライブを見るためならば命すらも賭けてしまうようなとんでもない女の子。しかし、曾祖父直伝のサバイバルに関する知識は抜群に豊富だ。
ゲームでは、この二人が無人の海辺で生き残るために、力を合わせてさまざまなトラブルをクリアしてゆく姿が、シビアかつコミカルに描かれる。
間違った選択をすると一発アウトも! 選択肢によってエンディングが変化
ストーリーは枝分かれのない一本道。「吉里吉里2」で制作されており、基本的にはビジュアルノベルの一種と考えてよい。画面に表示された文章を読み終わったら、マウスの左クリックまたはスペースキー/【Enter】キーで文章を進めることができる。
セーブ/ロードには制約がなく、いつでもどこでもセーブすることが可能。セーブデータは100件まで記録することができ、分岐の発生や気に入った場面などでそのつどセーブをしても心配はない。さらに、「メッセージ履歴」を使って読み損ねてしまったメッセージを読めるほか、イラストを鑑賞するために「メッセージを消す」「栞をはさむ」「栞をたどる」などの操作は「吉里吉里」に準拠しており、ビジュアルノベルなどを一度でも体験したことがあれば、たちまち馴染むことができるだろう。
「エンディングリスト」を使えば、お気に入りのエンディングを何度でも楽しめる
ストーリーの途中、時折「声をかける」「そっとしておく」といった選択式のメッセージが表示される。時によっては「太陽の昇る方角は?」などのサバイバルに関連した蘊蓄なども選択問題形式で出題される。蘊蓄問題は選択を間違えても特に問題はないが(マルチエンディングの分岐には影響する)、行動に関する問題で選択を間違えると、一発でゲームオーバーになることもある。
用意されたエンディングは全部で5種類。行動の選択ミスによるデッドエンドを除いた残りの四つは、「サバイバル度」とパートナーとの「友好度」によって分岐する。
ゲームのクリア後には、それまでに見ることのできたイベントCGを楽しめる「CG閲覧モード」、到達できたエンディングをいつでも好きなときに見られる「エンディングリスト」、プレイ中に身につけたサバイバルテクニックの習得度をチェックできる「習得スキル」や「スタッフルーム」といったおまけが用意されている。