パソコンの利用状況によってCPUのクロックを変化させることで、電力消費を抑えられる“省エネ”ソフト。「EcoSaver」は、パソコンが使用されていないアイドル時にCPUを自動的に省電力モードへと切り替えて、消費電力を抑えるパワーマネジメントソフト。いったん速度が落ちても、再度パソコンを使用しはじめると自動的に通常モードに復帰し、ユーザに処理速度の低下を感じさせることはない。省電力モードに切り替わる際に、任意のプログラムを自動起動させることも可能。パソコンを使用しない離席中などに、分散型コンピューティング処理をさせるといったことができる。
「EcoSaver」を使用するには、CPUに省電力機能が搭載されている必要がある。IntelのCPUであれば「EIST(Enhanced Intel SpeedStep Technology)」、AMDのCPUであれば「Cool'N'Quietテクノロジ」が搭載されていればよい(機種によっては、BIOSでこれらの設定をあらかじめ有効にしておく必要がある)。
ユーザがパソコンを使用しているかどうかは、スクリーンセーバと同様、マウスやキーボードなど、何らかの操作が行われたかどうかで判断される。操作が一定時間行われないと、「EcoSaver」が自動的にCPUを省電力モードに移行させる。省電力モードに移行するまでの時間は、1秒単位で設定することが可能。省電力モードに移行したからといって、パソコンの操作ができなくなったりするわけではなく、ユーザは現在のモードを意識することなく、パソコンを利用できる。操作を開始すれば、CPUはすぐさま通常モード(フルパワーモード)に復帰する。
省電力モードへの移行と同時に、あらかじめ登録しておいたプログラムを自動起動させることも可能。例えば、パソコンを操作していない時間は「SETI@home」のようなプログラムを起動させるといった使い方もできる。自動起動させるプログラムは複数を登録することが可能。コマンドラインオプションを指定したり、実行時優先度度やウィンドウの最大化/最小化/非表示を指定したりもできる。
省電力モードからの復帰時に、実行中のプログラムを自動終了させることも可能。通常の方法で終了させられるほか、プロセスを強制終了させることもできる。さらに、省電力モードから復帰してもアプリケーションを終了させないようにすることも可能だ。
CPUがフルスピードモードか省電力モードかを確認できるよう、CPUのクロックを表示する機能がある。