Officeファイルを圧縮してサイズを軽減できるファイル最適化ソフト。メールに添付したOfficeファイルを圧縮して送信する機能もある。「FILEminimizer Office」は、Microsoft Officeで作成されたファイルの内容やデータ形式を変えることなく圧縮し、サイズを大幅に軽減できるソフト。最大1/50程度にまで圧縮できる。対応するのはDOC/XLS/PPTといった従来のOffice形式のファイルと、DOCX/XLSX/PPTXのOffice 2007形式のファイル。Officeテンプレートファイル(DOT/XLTなど)を圧縮することも可能。圧縮されたファイルは、特殊なソフトや展開(解凍)作業を必要とせず、元のOfficeアプリケーションで閲覧・編集できる。
Officeファイルには文字だけでなく、画像やグラフ、他のOfficeアプリケーションで作成されたオブジェクトなど、さまざまな情報が含まれる。「FILEminimizer Office」では、これらの情報をできる限り見た目が損なわれないように圧縮し、ファイル全体のサイズを軽減する。
操作は簡単。圧縮対象のOfficeファイルをメイン画面にドラッグ&ドロップなどで登録し、圧縮率の指定後に「ファイルを最適化」を実行するだけでよい。Officeアプリケーションのアドインとしても動作し、開いているOfficeファイルを直接「FILEminimizer Office」に登録して、圧縮を実行することも可能だ。
設定できる圧縮率は「高圧縮率」「標準圧縮率」「低圧縮率」の3段階と「カスタム圧縮率」。印刷したときの画質を落としたくない場合は低圧縮率、メールで送信したり、Web配信したりする場合は高圧縮率などと、用途に応じて圧縮率を使い分けることが可能。カスタム圧縮率で指定できるのは「ファイル最適化の目標とする画像解像度」「JPEG圧縮品質」「Wordファイルの品質」の3項目。「Wordファイルの品質」では、WordファイルおよびExcel 2007のXML形式ファイルの圧縮後の品質を指定できる。
PowerPoint(PPT/PPTX)ファイルに埋め込まれたOLEオブジェクト(Excelのグラフなど)を画像に置き換える「フラット化」機能もある。フラット化が適用されるとオブジェクトの再編集はできなくなるが、ファイルサイズは大幅に軽減される。
圧縮結果は「出力ファイル」リストに表示される。リストでは「旧サイズ」「新サイズ」「圧縮率」を確認できるほか、通常使用するメールクライアントと連携して、圧縮されたファイルを送信することも可能。メールクライアントはOutlook/Outlook Express、Windowsメールに対応する。
ファイルの圧縮率は、貼り込まれたオブジェクトの数に左右される。ほとんど文字のみで構成されたファイルの圧縮率は低いが、画像を多く含む場合は圧縮率が高くなる。ファイルサイズは最大98%まで軽減(元のサイズの約1/50)させることが可能だという。
そのほか、Word/Excel/PowerPoint形式のファイルを検索する機能や、Outlook(2002/2003/2007)に添付されたOfficeファイルを圧縮して送信する機能などもある。