枠線や影などの装飾が施されたサムネイルを一括作成できるソフト。縮小時のアルゴリズムを切り替えることもできる。「Thumbuilder」は、複数の画像ファイルを指定のサイズや形式に一括変換できるソフト。処理対象のファイル/フォルダと条件(サイズ、ファイル形式、ドロップシャドウ(影)の有無など)を設定して、サムネイルを作成できる。装飾のほかに、画像を回転させたり、シャープネスやガンマ補正を設定したりすることも可能。縦横比を固定した縮小・拡大も行える。対応する画像形式はBMP/JPEG/PNG/GIF/TIFF。
変換時の処理として設定できるのは、大きく分けて「サイズ」「スタイル」「効果」「出力」の4項目。処理対象ファイルの登録は、個別の画像ファイルまたは画像ファイルを含むフォルダの(メイン画面への)ドラッグ&ドロップなどで簡単に行える。フォルダにサブフォルダが存在する場合は、サブフォルダを含めるかどうかも指定できる。
サイズは、あらかじめ用意された108×81〜480×360pixelの7種類のほか、任意サイズ(一辺は最大9999pixelまで)で指定することが可能。サイズを変更しない「原寸」も選択できる。さらに、縦横比を崩さずに縮小(または拡大)できる「縦横比固定」オプションも用意されている。縮小アルゴリズムは「GDI+ High Quality Bicubic」「GDI+ High Quality Bilinear」「Lanczos3」「Area averaging」から選択して、切り替えることが可能だ。
スタイルの設定では、画像の周囲を任意の色の枠線や縁で囲って、アクセントをつけることが可能。スナップ写真のように加工できる。枠線の太さは1pixel、縁は画像ファイルごとに最適な太さで描かれる。画像を任意の角度で回転させることも可能だ。
画像にドロップシャドウ(影)効果を適用することも可能。ドロップシャドウのオフセット(影の位置)や拡散(ぼかし具合)、濃淡(影の濃さ)を指定できるほか、背景色も指定できる。画像の輪郭をはっきりとさせるシャープネスや、画像の輝度を調整するガンマ補正といったフィルタも用意されている。
変換後の画像ファイルは、選択・指定した形式で指定フォルダに出力される。出力時には「年月日」「時間」「連番」で構成されるプレフィックス文字列を付加することが可能。例えば元のファイル名が「xxxx.jpg」の場合、「090715_164515_01_xxxx.jpg(yymmdd_hhmmss_連番_元ファイル名.拡張子)」のようなファイル名になる。