ソフトを開発しようと思った動機、背景
脆弱性パッチが現在のように簡単にMicrosoft Updateで実現できていないころに、仕事でいろいろなOS用にプログラムを開発していたりしたものです。そんなときに「パソコンのいろいろな情報とともにパッチの適用状態をチェックできればよいなー」的な感覚で開発されたのが「PCchk2」です。さらに、なるべく情報収集に手間がかからないようにと「だんまりモード」を追加し、複数のパソコンの情報を集めやすくしました。開発中に苦労した点
当時はWindows 98やNT 4.0などがバリバリの時期だったので、98の特化した部分とNT系の部分の調査や実装に苦労しました。また、チェックファイルでレジストリ、ファイルの属性、DLLなどのバージョンチェックなどを独自の文法で作ったのですが、いまとなっては拡張に苦労する状況です。また、実行時の処理内容をパラメータで設定できるようにしましたが、無用の長物です。あれから、Windows Vista/Server 2008/7、IE 6/7/8など、増えるたびにプログラム改定が必要ですが、もう少し実行時に外部から情報を与える方法がよかったかなと悔やんでいたりします。チェックファイルの更新は原則、毎月脆弱性パッチが出たころに行っていますが、検証用のOSを手に入れるのに苦労しています。最近は評価版などが提供されることが多いので、助かっていますが。
ユーザにお勧めする使い方
(1)パソコンの情報収集ツールとして──CSVファイルなどは、実行したパソコン上にファイルが作成されます。各パソコンで実行すれば各パソコン上に、サーバに接続して実行すればサーバ上にファイルが作成されますので、情報の一括管理には楽かなと思われます。
(2)パッチ適用の目安として──サポート切れのService Pack(XPやXP Service Pack 1)やMicrosoft Updateで対応していないOffice 2000も一応チェックファイルで情報を提供していますので、どのパッチを適用すればよいかの目安として使用できます。
今後のバージョンアップ予定
直近では、チェックファイルの64bit OS対応を考えています。機能面での追加・改定は見直しが必要かと思いますが、当分手をつけない方向で考えています。
(kenken_y)