自由度の高い“王国経営シミュレーションゲーム”。国を追われた王子が、わずかな味方とともに一から国を築き上げてゆく。目指せ王国再建! わずかな味方とともに魔物がはびこる未開の地を開拓する
「王国を作ろう」はその名の通り、王国を一から築き上げてゆく経営シミュレーションゲーム。主人公(プレイヤーキャラ)は、内乱で崩壊した祖国から逃げ延びた王子。わずかな味方とともに王国を再建することになるが、たどり着いた地は、かつて魔術師が支配していたという、モンスターがはびこる未開の地。ここから王子の前途多難な国作りがはじまる。
「王国を作ろう」には、特定の目的や結末は存在しない。プレイヤーが行うのは、領土を探索したり、アイテムを開発・生産したり、建物を建設したり、モンスターと戦ったり、他国と交易をしたりしながら、ただひたすら国を大きくしてゆくこと。特定のクリア条件が存在しないため、自分好みの国を自由気ままに、好きなだけ時間をかけて作れる。
コマンドは大きく分けて「アイテム」「領土」「建物」「交易」の4種類。「アイテム」は、購入や売却のほかに「研究」することも可能。研究するとアイテムの経験値がたまり、一定の数値に達するとレベルが上がる。ひとつのアイテムの最大レベルは10。アイテムを研究していると、その中から新しいアイテムの生産方法を発見することもある。発見したアイテムの生産方法を公開すると、そのアイテムを商人から購入できるようになる。
「領土」では、国内の各地域(エリア)を探索することが可能。エリアの探索を重ねると探索値が増え、一定の数値に達するとレベルが上がる。探索の最大レベルは10。レベルが上がると、特定の場所でしか採取できないアイテムを発見したり、新しいエリアやモンスターの巣を発見したりできるようになる。魔物がはびこるモンスターの巣は、兵士を集めることで討伐が可能となる。
「建物」では、建物の建設、改修、解体をすることができる。建物の種類は、商人・建設者・兵士が働く建物、生産者・技術者が働く建物、そのほか(病院、教会、学校、王宮)の3種類。ひとつのエリアに建てられる建物は五つまで。建物は、改修することで規模が大きくなり、従事できる人数が増えたり、効果が高くなったりする。
「交易」は、他国とのアイテムのやり取りができるコマンド(ゲーム開始時はまだ使えない)。いろいろなエリアを探索していると、あるイベントが発生して、交易ができるようになる。国力が安定してきたら、さまざまなエリアを探索してみよう。
モンスター討伐はほどほどに
ゲーム序盤は国を大きくし、国が安定したら探索や討伐、アイテム研究、交易など、自分の好きなことをするのが「王国を作ろう」のスタンダードな流れ。特定の目的はないが、「穀物と肉類のどちらかが0」または「国民の信頼が0」になるとゲームオーバーとなり、自動的にセーブデータが初期化されてしまう。国民の信頼は、戦闘で兵士がリタイアか死亡することで下がる。信頼は教会を建設すると増えるが、総人口が150人を超えないと、教会を建設することはできない。信頼が0になることを防ぐために、教会を建てるまではモンスターの巣の討伐は控えた方がよい。
国民は、1週間に肉類と穀物をそれぞれ1ずつ(兵士は2)消費する。そのため、無計画に人口を増やすと、ゲームオーバーの条件「穀物と肉類のどちらかが0」に当てはまってしまう。ゲーム序盤は職種の募集を生産者に限り、その間に畑と牧場を建設して、働く場所を作っておこう。まずは、中央市街に小さな工房を建設して「布」を生産する。ある程度の量がたまったら、布と羊毛から「布の服」を生産し、余剰を売却してお金を稼ぐのがよい。食料に余裕が出てきたら兵士の募集を開始し、モンスターの巣の討伐を開始しよう。