「AAStroker」は、マウスやタブレットなどで描いた線画をリアルタイムに文字に変換し、アスキーアートにしてくれるソフト。描いた線に近い文字が使われ、自然な感じのアスキーアートを作成できるのが特徴。作成できるアスキーアートは最大29行まで。背景に画像を表示させ、トレースすることもできる。作成したアスキーアートはクリップボードにコピーして、他のアプリケーションに貼り付けて利用できる。

大きな特徴は、マウスなどで描いた線（軌跡）に近い雰囲気の文字が使われること。例えばマウスを斜めに動かした場合、角度に応じて「／」と「/」が区別して変換される。使われる文字は、自動的に選択される。

任意の画像を下絵として表示させ、なぞりながらアスキーアートを作成することも可能。画像を淡く表示させて、文字との重なりを見やすくしたり、画像の表示/非表示を切り替えたりすることもできる。さらに、元のサイズの25%から200%までの7段階で拡大・縮小することも可能。縮小表示にして大まかに描写したり、拡大表示させて緻密に描いたりすることもできる。下絵として利用できるのは、BMP/JPEG/PNG/GIF形式の画像。

巨大匿名掲示板「2ちゃんねる」で正しく表示されるように調整されていることも特徴のひとつ。MS Pゴシック16px、行間2px、文字間0pxというスタイルで作成されるようになっている。また、アスキーアートのずれの原因となる「行頭の半角スペース」を使わなかったり、「半角スペースの連続」を防止したりといった配慮もなされている。

しかし、オリジナルのアスキーアートを作成するのはちょっと大変。描きたい画像を参照したり、画像の上に文字を載せたり（トレース）しながら、ユーザ自身が描画にふさわしい文字を選択して作成するのは、習熟するまでにかなりの慣れが必要だ。

「AAStroker」では、ペイントソフトの感覚で自由に絵を描くだけで、アスキーアートが完成する。ハードルが低く、誰にでも使える手軽さがよい。見本としたい画像があれば、画像を下絵としてマウスでなぞるだけで、オリジナルのアスキーアートが完成する。自分自身を表すアスキーアートを作成して、電子メールの署名（シグネチャ）に利用したり、オリジナルのキャラクタを作成したりしても楽しい。

かつては、等幅フォントで機種依存文字を使用しないアスキーアートが主流だったが、最近は「2ちゃんねる」を中心としたアスキーアートが主流となっている。「AAStroker」も「2ちゃんねる」への対応は万全で、頼りになる。

開発中に苦労した点
マウスで引いた線画をアスキーアートに変換する処理は、試行錯誤して作り上げました。変換の精度と、変換に要する時間はトレードオフの関係になっているので、両者のバランスが最適となるように注意して作成しました。

ユーザにお勧めする使い方
「2ちゃんねる」に珍妙なアスキーアートを書き込むときに使ってください（・ω・）

今後のバージョンアップ予定
バージョンアップの予定は現在のところはありませんが、性能向上のため、不定期的に新たなバージョンをリリースする可能性はあります。