閉ざされた山奥の洋館で起こった殺人事件の真相に迫る「首切りの館」をはじめ、5編のサスペンスストーリーからなる推理アドベンチャーゲーム。洋館で巻き起こる猟奇殺人事件の真相に迫れ!
「ある夏の日、山荘にて……」は、「首切りの館」「首吊りの館」「惨殺の館」「謎の暗号」「迷いの森」の計5編の物語が収録された推理アドベンチャーゲーム。マルチエンディング形式が採用され、ゲーム中に登場する選択肢を選んでゆくことで、エンディングが変化する。メインシナリオは「首切りの館」で、「首吊りの館」と「惨殺の館」は「首切りの館」から派生したシナリオ。「謎の暗号」と「迷いの森」は、一定の条件をクリアしないと進むことができないシナリオとなっている。
「首切りの館」の舞台は197X年7月の日本。物語は、大学生の主人公がサークルメンバーと伊豆の別荘へ遊びに行くところからはじまる。二泊三日の伊豆旅行に出かけた主人公は、山奥にある閑静な洋風の別荘で、サークルメンバーたちとテニスをしたり、お酒を飲んだりしながらサマーバカンスを満喫していた。ところが二日目の午後、メンバーの一人が遺体となって発見される。しかも驚くことに、無残にも首が切断された状態で……。別荘は電話が通じないため、山の麓にある警察まで車で行こうとするが、不運にも台風のせいで主人公たちは別荘に閉じ込められてしまう。次第に互いを疑い出すサークルメンバーたち。残酷な殺人事件の犯人は外部の人間なのか、それともサークルメンバーの中にいるのだろうか……?
エンディングは全部で36。あなたはすべての結末を見ることができるか?
マルチエンディング形式のアドベンチャーゲームで、36種類ものエンディングが用意されている。メインシナリオのエンディングは「解決エンド」のほか、「特殊未解決エンド」5種類、「未到着エンド」1種類、「死亡エンド」5種類、「狂乱エンド」4種類の16種類。トゥルーエンドとなる「解決エンド」を見るには、正しい方法でトリックを解き、事件を解決しなければならない。
登場人物は、主人公の「私」、子どもっぽい性格のトラブルメイカー「相澤清美」、ひょうきん者でムードメイカーの「井上駈」、清美の親友で控えめな性格の「内村緒梨恵」、背は高いが肝っ玉は小さい「蛯沢栄一郎」、別荘の持ち主で二枚目の色男「大野浮矢」、推理小説マニアで知識豊富な「梶浦郁也」、竹を割ったような性格で運動神経抜群の「菊池曖」の8人。このメンバーで、殺人事件の犯人を捜してゆくことになる。
推理は基本的に主人公が行う。事件現場や気になる場所などを調べ、調査を終えるとメンバーを集めて推理を披露する。正しい選択肢を選んでゆくと、事件の真相へと近づくが、ひとつでも間違った選択肢を選んでしまうと、さらなる犠牲者が出たり、主人公自身が犯人に殺されてしまったりと、バッドエンドに一直線となる。あなたは正しい推理を行い、真犯人を突き止めることができるか?