全10章+αで構成された王道RPG。フリーワーカーの青年と魔術師の少女の冒険が描かれる。崩玉に秘められた謎とは……?
「FANTASY WORLD -5つの崩玉-」は、一本道シナリオの長編RPG。物語は、主人公の青年「ラルク・スクロード」が、とある事件に遭遇するところからはじまる。その事件以来、話をすることができるリス「ミル」とともに、ある男を探し続けているラルクだったが、手がかりさえ掴めぬまま、いたずらに2年もの時だけが過ぎ去っていた。
世界各地で依頼を受け、その報酬で生計を立てる「フリーワーカー」として日々を生きていたラルクは、ある日、富豪「ガーフ」の屋敷で行われている美術品オークションの護衛を請け負うことになる。ガーフの傭兵「ギル・スティンガー」に「地下牢の警備につけ」と命令されたラルクは、そこで「シーラ・ホーレスト」という名の少女に出会う。シーラが言うには、持っていた「黄色い珠」をギルに取り上げられ、牢に入れられてしまったという。二人が話していると、ガーフの屋敷が突如、炎に包まれる。どうやら客の中の「ガルス・テンペスト」という男が、オークションのメイン出品物である黄色い珠を奪って逃げたようだ。しかも屋敷では、ガルスの連れてきた鎧兵たちが暴れている。ラルクはシーラとともに命からがら屋敷から脱出し、シーラから黄色い珠を奪ったガルスの後を追う。
ガルスを見つけたラルクとシーラは、ガルスが五つの珠「崩玉」を集めていると知らされる。崩玉は、不思議な力を秘めた珠で、邪な心を持つ人間の手に渡ると災厄を引き起こすといわれていた。シーラは、崩玉を守る神薙の一族の人間だったのだ。ガルスから黄色い珠を奪い返そうとするラルクとシーラだったが、巨大な魔物と戦っているうちに逃げられてしまう。崩玉を取り戻すために旅を続けるというシーラを放っておくこともできず、ラルクはシーラとともに崩玉探しの旅に出る。
効果絶大の必殺技「オーバーブレイク」で敵をなぎ払え!
「FANTASY WORLD -5つの崩玉-」では、各章ごとに特定の敵が設定されている。特定の敵を示すシンボルはマップ上に表示され、遭遇すれば戦闘がはじまる(それ以外の敵は、基本的にランダムエンカウントとなっている)。パーティに参加できるのは4人まで。戦闘に突入するとバトル画面に切り替わり、各キャラクタのHPや取得経験値などが表示される。赤いゲージがHP、青いゲージがスキルを使用する際に使うSP、攻撃をしたり、敵からダメージを受けたりすることでポイントのたまる紫色のゲージが「オーバーブレイク」ゲージだ。
攻撃方法には物理攻撃とスキル攻撃がある。スキル攻撃は、腕力に依存する「接触系」、集中力に依存する「射出系」、魔撃力に依存する「魔術系」の3種類。剣士のラルクは、接触系の「ストライクブレード」や射出系の「スラッシュブレード」を使いこなし、魔術師のシーラは魔術系の「フレイムブリッド」「ホーリーボール」などを操る。各キャラクタは「オーバーブレイク」と呼ばれる必殺技を使うこともできる。オーバーブレイクゲージが100%たまると使うことができ、威力は絶大。ボス戦などで効果的に使用したい。
所持している武器は、改造してレベルを上げることができる。武器には「攻撃力」「防御力」「魔撃力」「精神力」「集中力」の各ステータスがあり、それぞれレベルアップさせることが可能。レベルアップに必要となるのが、戦闘をこなすことで手に入れられる「輝石」で、輝石を消費することによりレベルが上昇する。さらに、所持金を使用して「身体補正」を行うことも可能。最大HP/SPをアップさせたり、腕力や魔撃力を上昇させたりすることができる。