「fdel」は、ファイルのタイムスタンプを判断基準に、指定フォルダ内の不要ファイルを削除してくれる常駐型のファイル削除ソフト。サーバのログファイルやバックアップファイルなど、一定期間が過ぎたら不要となるファイルを簡単に削除できる。削除予定のファイルを事前に確認できるほか、「監視対象フォルダ内の検索ファイル数が指定の上限を超えた場合は、削除を実行しない」という安全装置的な機能も用意されている。

削除対象を設定するには、（1）対象の「監視フォルダ」を登録し、（2）削除条件の「経過日数」を設定して、（3）「監視間隔」を指定すればよい。監視対象フォルダは複数を登録でき、サブフォルダも対象に含めることができる。さらに、

• 空のサブフォルダの削除
• 削除対象とするファイルの拡張子
• 検索ファイル数の制限

経過日数の設定では、ファイルのタイムスタンプを基準に削除対象を指定できる。タイムスタンプは、更新日、作成日、アクセス日のいずれかを選択でき、経過日数は1日から最大で4,095日までで指定できるようになっている。監視間隔は1分から1,440分（24時間）までの1分間隔で指定することが可能だ。

通常はメモリ常駐型で動作するが、常駐させずに一括削除を行うことも可能。コマンドラインによる起動時に、実行ファイル名のあとにパラメータ「/b」を追加することで、即時削除処理を行って自動終了する。

開発中に苦労した点
処理内容が「ファイル削除」ですので、間違えると痛い目に遭います。「テスト」機能や「ファイル数制限」など、安全面には気を使いました。それと、Vectorのコメントやblogでいろいろな要望をいただき、機能を追加していったので、細かな設定ができるようになったかと思います。ご要望・ご意見を寄せてくださった方、ありがとうございました。

ユーザにお勧めする使い方
ディスクスペースの節約やセキュリティ的な観点などで、数日後に自動的にファイル削除したい場合に有効です。用途としては「スキャナの保存ファイルの削除」「サーバのログの削除」「ダウンロードファイルの削除」などがあります。また、一時的にバックアップ等の大容量ファイルを格納するスペースとして「数日後に自動的に削除される共用フォルダ」というのもよいかもしれません。

今後のバージョンアップ予定
細かい点ですと、消したくないファイルを残せるように「読み取り専用ファイルの削除有無」オプションを追加しようと思います。また、将来的には複数のフォルダに対し、個別に削除設定を登録して動作できるように見直しを行いたいと思っています。