全7章のハートフルな物語が展開するクエストクリアタイプのRPG。複数のエンディングが用意されている。おとぎ話に出てくるような村で宿屋を営む若女将・ミーチェ
「ミーチェの宿屋 -Fade Fortune Fairytale-」は、7章からなるストーリー重視の中編RPG。ストーリーはほぼ一本道だが、エンディングはノーマルエンドのほかに、一定の条件を満たすと出現する特殊エンドが存在する。八つの結晶をすべて集めると見られる「おまけ」など、エンディング後のお楽しみ要素も用意されている。総プレイ時間は約15時間。
ゲームの舞台は、邪悪な魔物がはびこる世界の中で、最も平和だといわれている王国「トレハローゼ」の小さな森の村「ポラレース」。住人一人ひとりに樹木の精が宿るという、まるでおとぎ話に出てくるような村だ。主人公は、ポラレースで小さな宿屋を営む23歳の若き女主人「ミーチェ・キャントレール」。ミーチェは、お人好しでちょっぴりドジなひとつ年下の女性「リンネ・セチェルミオ」、真面目でいつも一生懸命な19歳の女の子「シフィル・アリーヤ」という二人の従業員や、樹木の精「ボーロ」とともに、忙しくも楽しい日々を送っていた。
属性を理解することがバトルに勝利する近道
クエストクリアタイプのRPG「ミーチェの宿屋」では、「街のお店の品物を盗んで逃げたイヌを捕まえる」「ニナさんのお宅へ回覧板を届ける」といった目的を果たすことで物語が進行する。戦闘は、マップ上にいる敵モンスターにぶつかると開始するシンボルエンカウント方式。フロントビューのターン制バトルが採用されている。モンスターの動き方は「上下または左右に往復」「ランダムにうろつきまわる」「主人公を追いかける」など、複数のパターンが存在する。
戦闘中の攻撃には、物理攻撃と魔術攻撃がある。魔術攻撃は「氷結」「炎熱」「水」「風」「雷撃」「地殻」「神聖」「暗黒」の八つの属性に分けられる。各キャラクタが覚えられる魔術は、八つのうちひとつだけ。ミーチェは氷結、シフィルは炎熱、リンネは神聖の魔術を操ることができる。戦闘が終わると、戦闘終了直後とその後5秒経つごとに、パーティメンバーの生命(HP)と精神(MP)が最大値の5%ずつ回復する。戦闘中に「毒」や「意識不明」などのステータス異常を起こした場合でも、パーティが全滅してゲームオーバーにならない限り、戦闘終了後には正常に戻る。
戦闘における重要なファクターのひとつが樹木の精だ。ミーチェをはじめとするポラレース村の住民は、戦闘の前に樹木の精にねがいごとをすることができる。お願いできるのは、
- 戦闘中のキャラクタの通常攻撃力が2倍になる「いっしょに戦ってほしい」
- 魔術を使用した際にキャラクタの精神消費量が約半分になる「いっしょに呪文を唱えてほしい」
- 戦闘中2ターン目以降からターンの最初に生命が最大値の20%回復する「命を守ってほしい」
のうちのどれかひとつ。ねがいごとは、戦闘前ならいつでも変更することが可能で、その時々の戦いに適したものにできる。例えば、幽霊が多く出現するダンジョンでは、リンネの神聖の魔術攻撃が力を発揮するので、「いっしょに呪文を唱えてほしい」というねがいごとが有効。ポラレース村の住人以外のキャラクタは、樹木の精へのねがいごとを使用できない。「ミーチェの宿屋」で意外と困るのがセーブだ。街や村にいるときはいつでも記録できるが、敵が登場するマップ上では「記録の泉」などのセーブポイントを使わないと、セーブすることができない。セーブポイントは、マップやダンジョンに必ず1ヵ所は用意され、(基本的に)生命や精神の回復もできるようになっている。早い段階で見つけて、こまめに活用するとよい。