ソフトを開発しようと思った動機、背景
はじめは、Netscape 6.1が出て、IEとともに使い出したときに、それぞれのブラウザのブックマークの内容がばらばらになったのがきっかけです。ブックマークの内容を合わせるときに、IEがNetscape 6のブックマークを読み込めなかったことで、内容を同一にするのが面倒でした。まず、IEのお気に入りにNetscape 6のブックマークの内容を変換するプログラムを作成したのが最初です。次に、まだブックマークの内容を同一にするのには手作業が必要で面倒だったので、Netscape 6のブックマークにIEのお気に入りの内容を変換するプログラムを作りました。組として動かすことでブックマークの内容を同一にできるようにして、GUIを付け、設定が終わったらボタン一発でブックマークの内容を同一にできるようにしたのが本作のはじまりです。
その後は、Opera、Firefox、Safari、Google Chromeのブックマークに対応したり、情報の整合性の確保や実行速度の問題のために複数のプログラムをひとつにまとめたりして、現在に至ります。
開発中に苦労した点
いままで対応してきたブラウザのブックマークとフォーマットが大きく異なるブラウザのブックマークに対応するときは、一からプログラムを作る部分が多くなるので、時間もかかり、苦労しました(IE、Firefox 2、Opera、Firefox 3、Google Chrome、Safariのブックマークは、それぞれフォーマットが異なります)。それ以外では、日本語以外のブックマーク名やブックマークが入っていないフォルダ、ブックマークツールバーの扱いといった細かな情報への対応に苦労しました。そのほかにも、使ってくださったユーザのデータで発生する不具合の修正を行うにあたって、データを送ってもらうわけにいかないので、不具合の現象の把握と修正に苦労しました。
ユーザにお勧めする使い方
ソフトウェアの使い方とは離れますが、いろいろなWebブラウザを使ってみてください。各ブラウザにはそれぞれのブラウザならではのよさがあります。さまざまなWebブラウザを使い分けてゆく中で、拙作がお役に立てたら幸いです。
今後のバージョンアップ予定
各ブラウザがバージョンアップして、ブックマークのファイルフォーマットが変わったり、情報が増えたりしたら、それに合わせてバージョンアップを行ってゆこうと考えています(直近ではSafari 4のブックマークは、内容は変わりませんが、ファイルフォーマットが変わるため、対応を予定しています)。ブラウザのブックマークへの対応とは別に、使いやすさの向上や動作環境の変化への対応に、できる限り励みたいと考えています。
(庄子 達彦)