好みの画像を利用して本格的なジグソーパズルを作成できるソフト。画像周囲の不要部分を消して、自由な形状のパズルを作成することも可能。本物とほぼ同じ感覚でプレイできる、本格的なジグソーパズル
「MultiPatternJigsawシリーズ」は、オリジナルのジグソーパズルを手軽に作成できるソフト。ピースの分割パターンを自由に指定し、画像に合わせてパズルを作成することが可能。パズルそのものの形状も自由で、四角以外の複雑な形にもできる。完成したパズルは、自分で楽しむだけでなく、ホームページに掲載して公開することができる。
ジグソーパズルには、通常のウィンドウで遊べるアプリケーション版と、ブラウザ上で遊べる、ホームページ掲載用のアプレット版とがある。フォルダ内のMPJApp.jarをダブルクリックすると、アプリケーション版が起動する仕組み(Java Runtime Environment(JRE)が必要)。すべての操作は、アプリケーション版のウィンドウから行える。起動直後には、サンプルのパズル(sample1)用画像が表示されるので、まずはこれをプレイして、どのようなジグソーパズルを作成できるのか試してみればよい。
ゲームを開始すると、ピースがばらばらになる。マウスでピースをドラッグし、繋がるピースの横、ほぼぎりぎりの距離まで近寄せてドラッグを解除すると、ピース同士が自動的に結合する。この操作を繰り返してパズルを完成させる。ピースはウィンドウ上で自由に動かすことが可能。ピース上のコンテキスト(右クリック)メニューでは「選択ピースを最奥へ移動」などの操作を行える。操作感はスムーズで、ピースが回転しない点を除けば、本物のジグソーパズルとほぼ同じといってよい。
思い通りの形状のジグソーパズルやピースを作成できる
ゲームウィンドウは、ドラッグで自由に大きさを変更することが可能。ウィンドウの枠外に完全に出てしまい、ピースがつまめなくなっても、「枠外ピース投入」機能を使えば、ウィンドウ内に再配置できる。行き詰まってしまった場合には、別ウィンドウで完成画像を確認できる「ヒント」機能を利用できる。
設定により、「効果音」などのON/OFFを切り替えることも可能。効果音のほかにも、「経過時間(表示)」「完成をダイアログ通知」「最初から分解」「ステータスバー表示」「フルスクリーン(表示)」のON/OFFを切り替えられる。
大きな特徴が、通常の四角いジグソーパズルだけでなく、人物や乗り物などを切り抜いたような、自由な形状のジグソーパズルを作成できること。パズルの背景に画像を表示させることも可能だ(配布アーカイブに同梱されているsample02.txtを開くことで、このタイプのジグソーパズルを試せる)。
ピースの形状も自由になる。一般的なジグソーパズルのようなピースや菱形、四角、ヘックスといった形状のピースはもちろん、パズルに使用する画像内の個々のパーツをその形状のままにピースに分割することもできる(このタイプのジグソーパズルは、sample3.txtで試せる)。
あらかじめ用意された多数の分割パターンを利用できる
オリジナルジグソーパズルの作成は非常に簡単。まず、ジグソーパズルに使う元画像を用意する。デジカメ写真でもCGでも何でもかまわない(画像形式は基本的にはGIF/JPEG/PNGの3形式が想定されているようだが、Javaが対応している形式であれば、利用できるようだ)。
次に「分割パターン」を選択する。あらかじめ多数の分割パターンが用意されているので、最初はその中から選べばよい。選択できる分割パターンは96種類(+サンプル用3種類)。ピースのタイプは「通常」「菱形」「6角形」「8角形」の4種類。サイズは800×600、640×480、480×360の縦長と横長、計6種類が用意されている。パズルの元画像と分割パターンは縦横のサイズが一致している必要がある。元画像のサイズが指定サイズ以外の場合は、あらかじめサイズを揃えておく。
実際には、パズルの元画像を「base」フォルダにコピーしたのち、MPJApp.jarを起動して、メニューからファイル−新規を選び、開いたダイアログで「分割パターン」と「パズル元画像」、必要に応じて「背景画像」を指定して、「OK」をクリックすればよい。