ファイル/フォルダ単位のバックアップはもちろん、システム全体を丸ごとバックアップ/復元することも可能なソフト。「HD革命/BackUp」は、ハードディスクの内容を他のハードディスクやネットワーク越しのディスク、光ディスクメディアなどにバックアップするためのソフト。システムの起動に使用されるブートセクタも含めたハードディスク全体のバックアップのほか、指定したファイル/フォルダをバックアップすることもできる。新バージョン「Ver.9 Std」では、ワンステップバックアップ/復元、システムの差分バックアップ、スケジュールバックアップなどの機能が追加された。
ワンステップバックアップ/復元は、バックアップの呼び出しから開始までを、まさに“ワンステップ”で行える機能。ユーザが指定しなければいけないのは、バックアップ元のハードディスクやメディアだけ。バックアップ先は“最も適した”場所が自動的に選択された状態なので、あとは「バックアップ開始」ボタンをクリックするだけで、バックアップが実行される。
システムの差分バックアップは、前回バックアップしたデータから、変更された内容だけを自動検出してバックアップする機能。バックアップに要する時間を大幅に短縮できる。復元時は、最終バックアップ時の内容だけでなく、これまでにバックアップしてきた履歴の中から、ユーザが指定した任意の時点を指定して復元することが可能だ。
バックアップスケジュールは「日単位」「週単位」「月単位」「1回だけ実行」などから選択・設定することが可能。あらかじめユーザが指定した任意のタイミングで、自動的にバックアップを実行できる。Windowsのタスクスケジューラを利用しており、柔軟なバックアップスケジュールを設定することが可能だ。差分バックアップと組み合わせれば、安全・確実なバックアップを自動的に行える。
バックアップ先には、ローカルマシンのハードディスクはもちろん、ネットワークストレージ(NAS)やUSB接続のリムーバブルディスクを指定することも可能。さらにドライブのバックアップでは、CD-R/RW、DVD±R/RW、2層式のDVD±RやBlu-rayディスクなどにバックアップデータを保存することもできる(ファイルのバックアップでは非対応)。
バックアップデータは圧縮保存することも可能。パスワードによる暗号化を適用することも可能で、バックアップデータの保存されたメディアを紛失・盗難された場合でも安心できる。
そのほか、起動用CD(Windows PE)から起動して、バックアップ/復元を行うことも可能だ。