大物漫画家への道を突き進む、異色のシミュレーションゲーム。漫画の投稿や持ち込みからはじまり、読み切りや連載執筆を経て、人気漫画家を目指す。危ない仕事も経験のうち!? まずはアルバイトをして知識を増やせ
「まんが〜奥の細道〜」は、「新米漫画家を育てる」という設定のシミュレーションゲーム。6畳のアパートに暮らす駆け出しの漫画家となり、アルバイトをしながらお金を稼いだり、知識を得たりしながら、さまざまなジャンルの漫画を執筆してゆく。
ゲームの序盤にすることはアルバイト。アルバイト先は、ファーストフード店、ラーメン屋、テレビ局といった一般的なものから、スパイ組織やバイオ研究所といった怪しげなものまでさまざま。アルバイトをすることで、お金のほかに「知識ポイント」がたまる。知識ポイントは、漫画を執筆する際に必要となる情報のことで、作品の出来などに大きく関わってくる。警察署で働くと「刑事物」「探偵物」、お城修復現場で働くと「時代劇」「将軍」「某 埋蔵金」といった知識ポイントを獲得できる仕組み。むやみやたらに働くのではなく、自分の書きたいジャンルのポイントが増える仕事を選びたい。
知識ポイントがたまったら、漫画の執筆準備をはじめる。描く漫画の種類は「オリジナルストーリー」「小説を漫画化する」「他の漫画を盗作する」から選ぶ。「小説を漫画化する」のはある程度の実績がないとダメで、最初はオリジナルストーリーの漫画を制作するところからはじめるとよい。作品に取りかかる場合、まず「対象層」と「ジャンル」を決める必要がある。対象層は少年、少女、青年、一般から、またジャンルはギャグ漫画、ストーリー漫画、ドキュメンタリーから選択できるようになっている。
漫画の種類、対象層、ジャンルの決定後、設定を最大三つまで決めることになる。設定は、アルバイトで得た知識ポイントから選び、それぞれにポイントを割り振ってゆく。ポイントが多ければ多いほど作品の評価が高まるので、知識ポイントはできるだけ多くためておこう。
漫画の執筆準備が整ったら、執筆をはじめる。最初のうちは投稿か持ち込み用の漫画なので、締め切りが設定されてない。そのため、それほど執筆速度を気にする必要はないが、出版社から読み切りの漫画を依頼されたり、連載がはじまったりすると、締め切りが設定されるようになる。その場合は自分の体力と相談しつつ、多少の無理をしながら、指定期間内に漫画を描かなければならない。
これぞジャパニーズドリーム! アニメ化・フィギュア化で大金持ちに
漫画が完成したら、出版社に投稿するか、直接持ち込む。最初のうちは不採用の場合が多いが、何作か制作するうちに、作品が評価されるようになる。賞を獲ったり、持ち込んだ漫画が気に入られて雑誌に掲載されたりすると、出版社から執筆依頼が来る。さらに、読み切りの依頼をこなしてゆくと、そのうち連載の話が舞い込んできて、多忙を極めるようになる。
漫画の執筆依頼が増えてきたときに注意したいのがスケジュールの管理だ。一度使用した知識ポイントは消費されてしまうため、漫画を連載している最中も、アルバイトをして知識ポイントを増やさなくてはならない。連載中も読み切りの依頼は容赦なく来る。来た仕事すべてを引き受けてしまうと、どんどん体力が削られ、そのうちパンクしてしまう。締め切りを破って信用を失ったり、身体を壊したりしないためにも、時には依頼を断ることが必要だ。
連載が軌道に乗って作品の人気が出てくると、キャラクタの商品化やアニメ化の話が飛び出す。また、ある程度連載が進むと、コミック化などの話もある。この段階になると印税が発生し、どんどんお金が懐に入ってくるようになる。お金がたまると引っ越すことができ、家が大きくなるとアシスタントを雇うこともできるようになる。これに満足せず、さらに高みを目指してゆきたい。