農業の楽しさをまったり、じっくりと楽しめるシミュレーションゲーム。自分好みの作物を育てて、収穫物を売り、お金を稼いで、よりたくさんの作物を育ててゆく。体は小さくても夢は大きく! とにかく畑を耕して、農業で天下を獲れ
「ハーヴェストグリーン」は、「レミュオールの錬金術師」「海洋レストラン☆海猫亭」など、数々の良質なシミュレーションゲームを制作するサークル・犬と猫による“農家経営シミュレーションゲーム”。プレイヤーは、田舎から出てきた主人公の少女を操作して、街の牧場の畑で作物を育て、農業を学んでゆく。やり込み要素がふんだんに用意されているのが特徴。
ゲームの舞台は、イシュワルド王国の経済中心地として栄える巨大海洋都市・イシュワルド。主人公の少女「ミンティ・エアー」は、遠くヴァレリア公国のウルボという漁村から、イシュワルドに農業を学びにやって来た。目的は、故郷の村に農業を伝えること。「海猫亭」の看板娘でちょっぴり我がままな「イヴ」、強くてかわいい冒険者の少女「シオ」、ミンティと同じ村出身で少々頼りない、幼なじみの少年「フィル」、槍を自在に操るエリート騎士見習いの少年「アイト」といった気の置けない仲間に囲まれて、ミンティは宿屋兼食堂の「海猫亭」で暮らしながら、レトレト牧場で農業に関するさまざまなことを学んでいた。
そんなある日、ミンティはレトレト牧場の牧場長から「牧場の畑がひとつ空いたので、畑を使ってみないか」と持ちかけられる。その申し出を二つ返事で受けるミンティ。その日から、彼女の楽しくて波乱に満ちた農業ライフがスタートする。
料理、飼育、鍛冶……、畑仕事以外にもやることは盛りだくさん
「ハーヴェストグリーン」には、ただ畑を耕して作物を育てるだけではなく、飼育や料理、アイテムの精製、牧場の増築などといった、さまざまな楽しみが用意されている。ゲームは、まず主人公のタイプを選ぶところからはじまる。初期状態で選べるのは「一般娘」「初体験娘」「料理研究娘」「大農場娘」「成金娘」「修行娘」「きこり娘」「メイド奉仕娘」の8タイプ。最初は、全体的な能力が高めに設定されている、初心者向けの「初体験娘」を選ぶとよい。どのタイプも共通レシピとして「トマトジュース」「ゆで卵」「焼きとうもろこし」「いもの煮っ転がし」の4種類を持っている。
タイプが決まったら、ゲームの開始。流れとしては、(1)種まき→(2)水まき→(3)作物収穫を繰り返してゆくことになる。種は、常設店やお祭りなどの期間限定で開かれる店で購入できる。畑に種をまいたら、「進行」ボタンを押して時間を次の日に進める。日付が変わると自動的に水がまかれるが、そのぶん体力を消費する(作物によって消費される水の量(消費体力)が異なる)。しばらく畑に水を与えていると、そのうち作物を収穫できるようになる。収穫した作物は、出荷してお金に換えたり、種にして増やしたり、倉庫に保存してアイテムにしたりすることができる。品種を改良することも可能だ(品種改良をすると、高く売れる作物を手に入れる機会が増えるようだ)。
「ハーヴェストグリーン」では、期間ごとに設けられた出荷額を目指して、作物を出荷していくことになる。そのほかにも、牧場で家畜を育てたり、鍛冶屋でアイテムを精製したり、街で開かれているお料理コンクールに料理を出品したり、友人との友好度を深めたりと、さまざまな遊び方が用意されている。ゲームオーバーは存在しない。体力が0になってもペナルティなどはないし、お金は使わない限り減らないため、ある程度余裕を持ってプレイすることができる。