ステージ上のボールを狙い通りにコントロールしてゴールを目指す

「Runner Ball」は、狙った方向にボールを転がし、宝石を集めてスコアを稼ぎながら制限時間内にゴールインすることを目指すステージ制のアクションゲーム。ルールはシンプルだが、プレイには高い技術が要求され、非常に手強い。

操作はキーボードで行う。【←】/【→】キーでボールを左右に回転させながら、【Z】でボールを「加速」させて前方に転がす。ボールに勢いがつき過ぎたら【X】で「減速」させることも可能。【A】で「ブーストゲージ」のエネルギーを消費しながら「ダッシュ」させ、ボールを勢いよく転がすこともできる。

ただし、ボールには「どちらが前方か」を示す目印などはなく、ボールを回転させて正面の向きをきちんと合わせ、狙った方向にまっすぐ転がすことは難しい。慣れないうちは、ボールの向きを微調整して蛇行させながら、狙った方向に転がすことができれば上出来だ。下手をすると狙いとは逆のとんでもない方向にボールを転がしてしまい、制限時間内にゴールまでたどり着くことができなくなる。勢いがついたまま壁などの障害物にぶつかると、ボールが跳ね返ってしまう。

ステージ上の3種類の宝石を集めてスコアを稼ぎ、次のステージをアンロックしよう

ゲーム開始時点でプレイできるのは「Stage1」のみ。ノルマなどはなく、60秒の制限時間内にゴール地点までたどり着くことさえできればステージクリアとなる。ただし、次の「Stage2」をプレイするにはスコアを8,000点以上集めてステージを購入（アンロック）しなくてはならない。ステージ上に散らばっている宝石（赤、青、緑の3種類がある）をできるだけ多く集め、「Stage2」を購入するためのスコアを稼ぐ必要がある。

スコアはステージクリアのたびに累積され、1回ごとのスコアが低くても、根気よくプレイを重ねることで目標に到達することはできる。しかし、チマチマとスコアをためるよりは、ボールを思い通りに操作できるようになり、制限時間内に宝石を効率よく集めて一気にスコアを荒稼ぎしたい。

次のステージをアンロックしてチャレンジできるようになる条件は二つ。ひとつは、それぞれのステージを購入できるスコアを獲得していること。もうひとつは、直前のステージを最低でも1回はクリアしていること。苦手なステージを飛ばし、次のステージにチャレンジすることはできない。

「ブラインドとなる壁越しにボールを操作する」などの高度なテクニックが要求される

「Stage2」は、中央が半球形に窪んだステージ。「赤い宝石を15個集める」というノルマがあり、ノルマを果たすまではゴールが出現しない。制限時間は40秒。ボールのスピードと向きをうまく調整し、窪みの傾斜に合わせて螺旋状にボールを動かすことで、窪みの底に円を描いて並ぶ赤い宝石を一気に集め、スコアを荒稼ぎできる。「Stage3」の購入に必要なスコアは15,000点と高いが、「Stage2」では「Stage1」よりもはるかに高いスコアを得ることが可能で、意外に早くスコアがたまる。ただし、制限時間内にゴールまでたどり着くことができなければ、どんなにたくさん宝石を集めていてもスコアにはならない。

全部で6種類のステージが用意されているようだが、筆者の腕では「Stage3」がどうしてもクリアできなかった。ゴールを出現させる条件はだいたい推測できるのだが、その条件をクリアすることができなかった。そもそもボールが見えていても思うようにコントロールできないのに、このステージでは城壁がブラインドとなってボールの状態がまったくわからない。その上、正確にボールをコントロールしなくてはいけないという条件までつく。

たとえ「Stage3」をクリアできたとしても、やっと半分。残りのステージにはさらに厳しい条件が用意されているだろう。とはいうものの、何度も繰り返しプレイすることで必ずクリアできるようになるタイプのゲームなので、とことん粘って、ぜひ全ステージクリアを目指してほしい。

「在学中のひとつの目標として『Digital Works』に出場したい」という一心でこの作品の開発をはじめました。学生作品に少ない「クォリティ」「高画質」「箱庭的リアルさ」をコンセプトにゲーム制作を進めました。結果的には上位になれたのですが、惜しくも「Digital Works」には出場できませんでした。しかし、出場不可と決まったあとでも、更新を怠りませんでした。これは自分の目標点に達するまでは開発をあきらめたくなかったからです。

開発中に苦労した点
特に苦労した点は、素材がすべて自作品であり、制作にかなりの時間を要したことです。この作品の特徴のひとつである「すべて自作」という点で絶対に妥協したくなかったので、制作期間の半分は素材作成となりました。開発開始からVer.1.0.0の完成まで2ヵ月ほどで制作したのですが、当初計画していたクォリティから一切落ちていません。「すべて自作でゲームを作る」ことにこだわった理由は、自作した方が自分のイメージに合った作品作りができるからです。これから作品を作る際も「すべて自作素材で」ということを追及してゆきたいと思っています。

ユーザにお勧めする使い方
ゲームのルールは至って単純です。友人同士でスコアを競ったり、最短クリアタイムを競ったり、ステージごとに決められた楽曲を聞いたりと、ユーザが思うままに使っていただければ結構です。

今後のバージョンアップ予定
現在、Ver.1.3.5を制作中です。今後のバージョンアップの方向としては「インタフェースの全面見直し」「ネットワークへの対応」などをしてゆきたいと思います。