クールでマイペースな少女「セナ」と、心優しいヘタレ少年「司」の心の交流を描いた中編RPG。魔物に身体を乗っ取られた少女を守るため、頑張り屋の少年が奮闘する
「せなつか。」は、第1話「はじまり」、第2話「きずな」、第3話「ひかり」の全3話からなるファンタジーRPG。ゲームの舞台は、文明が発達しているにもかかわらず、「魔物」と「魔法」の存在する世界だ。
第1話「はじまり」では、主人公の少年「司(つかさ)」と少女「セナ」の出会いが描かれる。魔物の中でも特に危険なモノを研究している「グリース・A地区危険生物取扱研究所」。司はここで、人間を魔物たちから守る「ガーディアン」という職に就いていた。ある日、長年封じられていた最強の魔物「獣」の封印が突然解ける。司は、獣を捕まえようと追いかけるが、逃げ出した獣はたまたま通りかかったセナの身体の中に入り込んでしまう。獣がいつ動き出すかわからない状態のセナを守るため、司はセナと行動をともにすることになる。しかし、研究所の研究員たちは魔物をセナもろとも退治しようと画策。司とセナは、仕方なく研究所から逃げ出す。
第2話「きずな」では、獣を元いた場所に戻すための冒険がはじまる。研究所から脱出した司とセナは、飛行船でとある島へと向かう。島に着いてはじめて訪れた町で、「ミレ」という町が魔物「ガーゴイル」に侵略され、ミレへの道が現在封鎖されているらしいことを聞く。ミレへ行くことができずに困っていた二人は、剣と魔法を操ることのできる魔法剣士「フリード」と酒場で出会う。あるアイテムを探しているというフリードは、目的のアイテムがこの大陸の洞窟の中にあるという噂を聞き、旅を続けているという。ミレへ連れてゆく代わりに、アイテム探索に協力してほしいとフリードに頼まれた司とセナは、フリードともに三人で冒険に乗り出すことになる。
続く第3話「ひかり」は、研究所の場面からはじまる。第2話の最後で研究所に連れ戻されてしまったセナ。研究所では、「ボス」の指示で獣をセナとともに封印する準備が進められていた。封印は、雇われ賢者で司の幼なじみ「アイリス」が行うという。司はセナを助けるため、研究所に戻ることを決意する。セナをめぐってボスと対峙する司。それを止めたのは、研究所の所長「凪」だった。司は凪から、ガーゴイルが世界各地の危険生物を集めていることを知らされる。ガーゴイルを動かしているのは、危険生物の「竜」らしい。竜について調べろと命じられた司は、セナやアイリスとともに、獣を元いた場所に帰すための旅をしながら、竜に関する情報を集めはじめる……。
セーブデータは引き継ぐことができる
戦闘システムには、3話を通してサイドビューのアクティブタイムバトルが採用されている。キャラクタのTゲージがマックスになると、攻撃を行えるようになる。攻撃は物理攻撃のほかに、MPを消費して技を出す剣技や魔法なども用意されている。魔物とのバトルは、ストーリーの進行に関わる戦闘イベントはシンボルエンカウント形式で、またダンジョン内での戦闘はランダムエンカウント形式となっている。
戦闘に勝利すると、経験値やアイテムなどをゲットできる。お金を稼ぐには、魔物が落とすアイテムを売るのが最も効率的。アイテムは、ある特定の場所で合成することもできる。売るか、それとも合成するために取っておくかを見極めることも重要だ。
第2話のクリアデータは、第3話に引き継ぐことができる。第2話のフォルダ(senatuka02)内にあるセーブデータを第3話のフォルダ(senatuka03)内に移動させて、引き継ぎ操作を行うだけでよい。一部例外はあるものの、第2話で使ったアイテムやキャラクタの装備、レベルを引き継ぐことができる。ただし、引き継げるのはクリアデータのみで、途中までしか進めていないセーブデータは引き継げない。