デジカメ画像などを素材に、簡単な操作でぬり絵用の下絵を作成・印刷できるソフト。輪郭線の太さなどを調整することも可能。「ぬり絵ビルダー」はその名の通り、ぬり絵を作成するためのソフト。デジカメで撮影した画像などを読み込み、輪郭を鉛筆で描いたような線描画で残して、ぬり絵やトレースに使える下絵に変換できる。変換後の画像をファイルに保存することも可能。読み込める画像形式はBMP/JPEG。
メイン画面は、左右2ペインの構成。左側に元絵となる画像が、右側には生成されたぬり絵のプレビューが表示される。操作は簡単。画像ファイルを読み込むと、輪郭線が自動的に抽出され、瞬時にぬり絵が作成される。ぬり絵の出来映えに満足できないときは、「輪郭線の調整」「輪郭線の色合」スライダで、絵柄の細かさや線の濃さを調整することも可能。スライダを変化させると、リアルタイムでぬり絵のプレビューも変化するので、プレビューで確認しながら、細かな調整を行えばよい。
輪郭線を太くすると全体が力強く描画され、立体的で生命力を感じさせる仕上がりになる。また、輪郭線の色合いを白に近づけると、繊細なタッチに仕上がる。調整したスライダ情報は、3種類までを保存しておくことが可能。ぬり絵に原画の色を薄く追加する「色付け」機能も用意されている。
「ぬり絵ビルダー」では、元絵に単純な輪郭強調処理を施すのではなく、画像の小さな領域ごとに「ぬり絵として必要か不要か」を判断するアルゴリズムが使用されている。イラストや線の少ない単純な写真だけではなく、花や風景といった自然画からもぬり絵を作成できるようになっている。