日記感覚で使える手軽さに、キーワード指定による検索機能がプラスされた、テキストベースの情報管理ソフト。あらかじめ作成しておいたフォーマットで情報をすばやくメモにでき、キーワードを選ぶだけで関連情報を抽出できる。「ビジネスダイアリー いもづる式」は、必要な情報をスピーディに取り出すことを目的に作られたソフト。日記のように月間カレンダーから日付を選び、メモ(本ソフトでは「カード」と呼ぶ)を作成して利用する。特徴は、
- 一日に複数のカードを作成できる
- ひとつのカードにつき、最大四つのキーワードを設定できる
- カードに対して優先度や重要度を設定できる
こと。カレンダーで日付をクリックすると、当該日のカードが一覧表示される。カードには「フォーマット」と呼ばれるひな形があり、フォーマットを利用することで必要な項目をすばやく入力できる仕組み。あらかじめ「問題解決シート」「会議」「見聞読」「個人面談」「来訪者」などのフォーマットが用意されている。カードを視覚的に判別しやすくできるよう、色をつけることも可能。カード枚数が多くなったり、ウィンドウサイズを縮小したりした結果、一画面で表示しきれなくなった場合は、自動的にタブ切り替え式の「ページ」が現れる。カードには、ファイルのパスやWebページのURLを登録でき、優先度や重要度、キーワードなども設定できる。優先度が設定されたカードは、処理しなければならないタスクとして扱われ、メイン画面左側の「TODO」リストに、見出しの一覧が表示されるようになる。
カードの表示は基本的に、月間カレンダーから日付を選ぶことで行うが、そのほかにも2週間分をまとめて「週」表示させたり、月単位で「年」表示させたりすることも可能。さらに、「重要」「予定」などの属性が設定されているカードだけに絞り込んだり、同じキーワードを持つカードだけを抽出したりすることもできる。キーワードで抽出を行う場合は、メイン画面左側の「DB」タブ内のリストからキーワードを選ぶだけでよい。抽出されたカードに複数のキーワードが設定されている場合でも、「絞込み(他のキーワード)」というリストから簡単に絞り込みを行えるようになっている。そのほか、文字列検索機能も用意されている。
「週」表示や「年」表示の場合は、カードではなく、日付+見出しのリスト形式で表示される。閲覧したいカードの見出しをダブルクリックすると全文が表示され、さらに当該日付のカード一覧へと移動できるようになる。
カードのデータは、ページ単位でテキストファイルとして出力することが可能。印刷機能では、カード単位やページ単位、TODOリスト上で未処理のものなどを印刷できる。テキスト形式やCSV形式でクリップボードへ転送することも可能だ。
そのほかにも、
- データファイルのパスワードロック
- 複数のパソコンで利用しているデータを同期させる「シンクロ」
- 不要なデータを削除してサイズをコンパクト化する「ファイルの最適化」
などの機能を備えている。