きめ細かなオプション設定を行うことが可能なバックアップソフト。対象除外ファイルを指定したり、ファイルの更新日時・内容を比較したりした上でバックアップを実行できる。「BackupF2F」は、ファイル/フォルダ単位でのコピーや同期を簡単に行えるバックアップソフト。ファイル単位でのコピーのほか、フォルダ単位でのコピーも可能。特に指定しなくても、サブフォルダの内容まで含めてバックアップしてくれる。バックアップ元/バックアップ先の指定は、ドラッグ&ドロップなどで簡単に行える。
バックアップ方法は、大きく分けて「上書き」「同期」の2種類。「同期」を実行すると、バックアップ元にあるすべてのファイル/フォルダがバックアップ先に上書きコピーされ、バックアップ元に存在しないファイル/フォルダは、バックアップ先で削除される(初期状態)。「上書き」では、上書きコピーが実行される。バックアップがどのように行われるかを事前に確認できる「テストモード」機能もある。
大きな特徴は、オプション設定が豊富なこと。用意された設定項目は「照合時刻の誤差」「詳細設定」「ログ設定」「コピー対象・除外」「経過表示設定」「実行優先度設定」の6種類。
「照合時刻の誤差」では、バックアップ元/バックアップ先のファイルを同じものとみなす基準を設定できる。タイムスタンプの差がここで指定した秒数以下であれば、同じファイルとみなされる。
「詳細設定」では、上書き時の確認メッセージの表示をはじめ、コピー先に同じファイルがなかった場合の処理や同期時にコピー元にファイルがなかった場合の処理、空フォルダに関する処理、読み取り専用ファイルに関する処理などを指定できるようになっている。
「ログ設定」では、実行ログを保存するかどうかを指定することが可能。実行後のダイアログボックスでの表示の有無や、同名ログへの追加または上書きの選択、ログの各行へのタイムスタンプの挿入などを設定できる。
「コピー対象・除外」では、コピー対象に含めるファイル/フォルダや除外するファイル/フォルダ、作成時刻や更新時刻による範囲のなどを指定することが可能。
「経過表示設定」は、コピーまたは同期の処理中に表示される内容を4段階から指定できる。
「実行優先度設定」では、「BackupF2F」の実行優先順位を5段階から選べるようになっている。
そのほか、設定により「BackupF2F」をWindowsのタスクとして起動させることも可能。バックアップの実行から終了までを自動で処理させることができる。
バックアップ設定の保存は、独自のバッチファイル形式(*.bff/*.2ff)でファイルに書き出すことで行える。バッチファイルには、バックアップ元/バックアップ先の指定と上書き/同期の動作を複数パターン登録しておくことが可能。よく使うバックアップパターンをバッチファイルに保存しておけば、次回からは一括処理できるようになる。
配布アーカイブには「BackupF2F.exe」「BackupF2F_2.exe」の2種類の実行ファイルが含まれる。「BackupF2F.exe」は、Unicodeで書かれたパス名を処理できないが、Windows Vista/XP/Me/2000/98/NTのいずれでも使用できる。「BackupF2F_2.exe」は、Unicodeの処理が可能だが、動作環境がWindows Vista/NT/2000/XPとなる。