「尺八チューンズ（s8Tunes）」は、楽器演奏の練習に適した音楽プレイヤー。再生時のテンポやキーを変更できるほか、再生する区間（始点/終点）や繰り返し回数などを設定することも可能。楽器の練習でテンポだけを落としたり、繰り返し再生しながら演奏したりしたいときに役立つ。

メイン画面を構成するのは大きく分けて、

• 再生用のコントローラ
• プレイリスト
• テンポやキーを変更するためのスライダー

オーディオファイルのプレイリストへの登録は、「タグ情報で登録」「ファイル名で登録」のいずれかの方法で行える。「タグ情報で登録」では、音楽ファイルのタグ情報から曲名、アーティスト名、再生時間が取得される。「ファイル名で登録」では、タグから情報を取得せず、ファイル名が曲名として認識されるようになっている。ファイル単位での登録のほか、フォルダ単位で一括登録することも可能だ。

昔は、英会話学習用テレコなどには、再生速度を微調整する機能が付いていた。テンポを落とすと聴き取りやすくなるのだが、代わりにピッチが下がる（音が低くなる）ので、楽器の練習に使うときは「フレーズを覚えたら元の高さに戻って練習する」という手間が必要だった。

ところが「尺八チューンズ（s8Tunes）」だと、速さをマイナスにセットしても、単にテンポが遅くなるだけで、音程が下がることはない。おまけに始点と終点をセットしておけば、巻き戻しが足りなかったり、逆に戻しすぎたりする心配がなく、簡単に繰り返し再生できる。さらに、必要な区間だけを切り出して新しいファイルを作れるという便利さだ。

もちろん楽器の練習だけでなく、歌詞やスピーチの聴き取り、セミナーや会議内容のテキスト化など、「テープ起こし」をする際にも活躍してくれるに違いない。

「BASS.DLL」という音質のよいフリーのオーディオライブラリがあることを知り、それを利用して機能を限定した、使いやすいソフトを作った次第です。結局、いろいろと機能を継ぎ足しましたので、私以外の方にはやっぱり使いにくかったりするのかもしれません。

開発中に苦労した点
アップルのiTunesに似せようといろいろと苦労しました。名前からして「s8Tunes」とかなり似せてイます。「s8」は尺八界では当たり前に「尺八」のことです。ボリュームの絵柄、演奏位置を示すひし形のマークなどなど、似ているといえば結構似てるかもしれないです。

ユーザにお勧めする使い方
模範演奏を聴きながらの楽器練習にぜひご利用ください。キーの異なる音源にも対応できると思います。

今後のバージョンアップ予定
特に考えていません。