正解となる単語の一覧をもとに、インターネットを利用して問題文を自動作成する機能を持つ“多目的学習”支援ソフト。「多目的学習ソフト ディスコII」は、一問一答形式で出題される問題に解答してゆく汎用学習支援ソフト。問題文の自動作成機能が用意され、問題のバリエーションを無限に増やすことができるほか、学習定着度の判定といった機能も用意されている。
「ディスコII」では、複数の学習者を登録することが可能。学習者ごとに記録が保存され、学習の定着度や忘却度が判定される。学習者の登録時には、生年月日や学校名、学年などを登録することが可能。学習者を選択してログオンすると、学習ファイル(問題集)の一覧が表示され、一覧で学習ファイルをクリックすると、収録されている問題数や最終学習日、全体のレベルなどの情報を確認できる仕組み。
出題のオプションとして、学習ファイル内の「収録順」「ランダム」「前回の続き」「前回間違えた問題」「しるしの付いた問題」を選ぶことが可能。指定のレベル以下の問題だけを出題したり、英単語の発音を聞いて解答する「聞き取り問題」形式で出題したりといったことも指定できる。学習は一問一答形式で、正解を入力すると次の問題に進み、学習ファイル内の全問題に解答すると終了となる。
解答入力欄には、正解と同じ文字数のアスタリスク(*)が表示されている。【F1】キーを1回押すとヒントとして正解の文字が2文字分が表示され、そこからさらに【F1】キーを押すと、そのたびに正解が1文字ずつ表示されるようになっている。苦手な問題などにしるしを付けたり、完全に理解していて、以後出題の必要のない問題を指定(「ビンする」)したりといったことも可能だ。問題への解答はキー入力のほかに、手書き入力パッドを利用して、マウスやスタイラスなどで描いた手書き文字を認識させることもできる(手書き入力パッドを利用するには、作者のホームページから別途、ライブラリファイルを入手する必要がある)。
1回分の学習が終わると、正答/誤答数や正解率、現在の評価などが表示される。また、学習記録画面では、学習回数やレベルなどが学習ファイルごとに表示される。さらに「マトリックス」画面を呼び出すと、学習ファイル内のすべての解答が表示され、個々の問題の正解数や正解率を確認できる。
大きな特徴は、問題文の自動作成機能。答となる単語を1行ごとに記述したテキストファイルを用意しておけば、内蔵された自動作成(オートエンジン)機能によって問題文が作成され、学習ファイルの形式に変換した上で保存される。英文を単語単位に分割した上で問題文を作成することも可能。問題文の作成にはInfoseek マルチ辞書が使用されており、このサイトで検索できる言葉であれば英単語に限らず、問題文を作成できる。
そのほかにも、
- 作成済みの学習ファイルを編集できる「学習ファイルエディタ」機能
- 学習ファイル内の文字列を検索して、一致したものから新たな学習ファイルを作成する機能
- 学習ファイルの内容をプリントする機能
などを備えている。プリント機能では、答と説明(問題文)が併記された「学習ノート」形式のほかに、問題が空欄になっているものや、答が空欄になっているものをプリントすることも可能だ。ユーザ(学習者)ごとのオプションとして、誤答時のリトライ回数やヒントの表示方法、解答制限時間なども設定できるようになっている。