ソフトを開発しようと思った動機、背景
私たちが学生時代に趣味で音楽制作をしようとした際、音楽CDの作成過程において必ず必要となる「マスタリング」を行うのに適したソフトウェアが、199x年当時には市販の高価なものしかありませんでした。ちょうど情報系の大学で学んでいたこともあり、プログラミングの練習がてら開発を開始しました。このソフトウェアが、全国のみなさんの創作活動の一助となり、真に豊かな文化、生活を築くお役に立てれば幸いです。音楽制作はプロだけのものではありません。開発中に苦労した点
最も苦労しているのは、「SoundEngine」をフリーソフトとして配布し続けつつ、開発を継続する、というテーマへの挑戦です。私たちは、大学の卒業を前に「SoundEngine」の開発を継続するために起業する選択をしました。自由に「SoundEngine」を使って創作を楽しんでもらいたい、しかしそれだけでは自分たちが生きていけない。その狭間で、どうすることがベストなのかを常に考えています。
ソフトウェアの技術的側面での苦労ですが、このソフトの開発は足掛け10年ほどになります。その間、数回のリニューアル(全コードの見直し)を行っていますが、新しい機能を追加しながらの作業になっており、ちょうど現在も何度目かのリニューアルの最中です。脱皮しながら成長させていく──このような開発スタイルは苦しくもありますが、一方で大きな魅力のひとつでもあります。
ユーザにお勧めする使い方
最近はネットワークインフラが整い、MIDIのような形態ではなく、圧縮音声を直接やり取りできるようになってきました。ニコニコ動画に代表されるこれらのサービスを発表の場として、創作活動を楽しむためのひとつのツールとして活用いただけると幸いです。もちろん、趣味の音楽CD作りや実務的音声処理等々にもご愛用いただけます。
今後のバージョンアップ予定
常にユーザの声に耳を傾け、みなさんが必要とする機能のうち、実現可能なものを実装するように心がけています。改善要望などは、ぜひフォーラム(http://www.cycleof5th.com/services/forum/)に投稿してみてください。
しかしながら「SoundEngine」は「SoundEngine」であって、市販ソフトウェアのクローンを目指しているわけではない、というのは開発当初からの軸としてあります。したがって、頂戴した要望のすべてを実装できるわけではないことについてご理解いただければ幸いです。
(Cycle of 5th)