バーコード、QRコードの印刷も可能な印刷用ユーティリティ。さまざまなパターンの印刷を簡単な操作で行える。「プリント205」は、「文字列」などのフィールドを好きな場所に配置して、さまざまな用紙に印刷できるソフト。1枚の用紙には最大100までのフィールドを配置することが可能。A4/B4といった定型用紙はもちろん、はがきや封筒、名刺、2L版、さらにはユーザ定義サイズの用紙にも対応する。
配置できるフィールドは「文字列」「バーコード」「イメージ(画像)」「ライン(罫線)」の4種類。いずれかのフィールドをメイン画面上の用紙イメージに配置して、文字列の入力や画像の指定、フォントやスタイルなどの設定を行えば、すぐに印刷できる。フィールドの位置はマウスで簡単に移動することが可能。メイン画面右上には表示倍率変更用のスライダーが用意され、表示位置を細かく調整する際に便利だ。
実際に利用する際は、まず用紙を指定して、用紙の好きな位置で右クリックし、4種類のフィールドから使うものを選択する。指定が終わったフィールドは、用紙上に配置される。各フィールドでは、さまざまな設定を行うことができる。「文字列」では、フォントやスタイル、高さ、横倍比率、文字間隔、行間隔などを設定することが可能。取り消し線や下線も指定できる。左寄せ、中央などの位置指定も可能だ。「バーコード」では、JAN 13、CODE 39、ITF、QRの各コードを印刷することが可能。バーの幅や高さ、太さ、回転、色なども指定できる。
「罫線(ライン)」では、マウスのドラッグで罫線を引くことが可能。終了後にダイアログが表示され、横・縦の長さや線の太さ、罫線の種類、色を指定できる。「イメージ(画像)」では、好きな画像ファイルを指定したり、あらかじめ用意された「イメージギャラリー」から画像ファイルを指定したりして印刷できる。画像は、縦・横のサイズを個別に指定して、変形させることも可能。90度単位で回転させることも可能だ。
フィールドには、変数を設定することもできる。設定できるのは「連番」「コピー」「日付」「外部変数」の4種類。「連番」を指定すると、No.001、NO.002……のように、数値を示す文字列を加算(または減算)して印刷することが可能。「コピー」では、別フィールドの内容(または内容の一部)をコピーして印刷できる。「日付」では、平成21年1月24日、2009/01/24、090124などのように、好きな書式で日付を印刷できるようになっている。「外部変数」を使えば、差し込み印刷を行って宛名ラベルを作成したり、登録しておいた氏名・住所・熟語など、外部から指示された値を印字したりすることが可能だ。