「Capt@mail」という名前ではあるが、本ソフト自体にメールの送受信機能があるわけではなく、「キャプチャしてメールへの添付」という作業を省力化してくれるところがポイント。メールソフトは、ふだん使い慣れたものと組み合わせることができるので、ムリに送受信機能を持たせる必要は薄く、これで正解だろう。キャプチャソフトとしての機能はベーシックなものだが、特によく利用する「フルスクリーン」「任意の範囲指定」「ウィンドウやコントロール単位での指定」の各機能はちゃんと押さえられている。基本的な性格としては、スクリーンショットを1枚作成して、それを送信するという形なので、数枚撮りだめしてまとめて添付するような使い方は想定されていない。連続してキャプチャを行うには、そのつど起動する必要があるようだ(ビューア画面から次のキャプチャを行うようなコマンドが見当たらない)。
というわけで「たくさんキャプチャして添付したい」という用途向きではないが、もちろん「Capt@mail」の本領はそこではない。「ワンショットの作成から添付までの手軽さ」にある。「たまに、スクリーンショットを撮ってメールで送らなければならない」といった使い方にはぴったりだ。
キャプチャした画像だけでなく、既存の画像ファイルを開いて添付することも可能でで、製品のカタログやサンプル写真などの画像をメールでやり取りしなければならない場合のプレビュー用としても役立ちそうだ(その用途だと、表示倍率を選べるともっと便利になるだろう)。
(福住 護)