ファイルやプログラム、実行中のタスクを格納し、ワンタッチで呼び出せるようにするデスクトップアクセサリ。Windowsの操作性を向上させる。「ObjectDock Plus」は、プログラム、文書ファイル、タスクなどをアイコンとして「ドック」に格納し、アイコンのクリックですばやく目的のオブジェクトにアクセスできるようにしてくれるデスクトップアクセサリ。一般的なランチャとは異なり、実行中のプログラムなどもオブジェクトとして管理できる。新バージョン「1.9」では、Windows Vistaに対応したほか、メモリ利用効率の改善が図られ、従来に比べて動作が軽快になった。
オブジェクトは「ドック」と呼ばれるフローティングウィンドウで管理される。ドックへのオブジェクトの追加は、デスクトップやエクスプローラなどから、ドキュメントファイルやプログラムのアイコンをドラッグ&ドロップすることで簡単に行える。オブジェクトアイコンをクリックすれば、プログラムやファイルが開かれる仕組みだ。
ドック上に配置されるアイコンには、元ファイルに設定されているイメージだけでなく、「ObjectDock Plus」の持つ豊富なデザインのものを適用することが可能。ユーザが独自に用意した画像ファイルを適用することもできる。ドック上のアイコンは、マウスのポイントでサイズが大きくなったり(ズーム)、選択で回転したりといったアニメーション効果がある。
ドックには、タブ切り替えで複数のページを利用できる「タブドック」と呼ばれるタイプのものもある。タブの数はユーザが自由に設定できる。特殊なタブとして、Windowsのタスクバーや、システムトレイの機能を果たすタブを追加することも可能。アイコンのクリックでタスクを切り替えたり、常駐プログラムの設定を呼び出したりできるようになる。
ドックやタブドックには、Windowsの「スタート」ボタンもオブジェクトとして配置できる。アイコンをクリックすると、標準の「スタート」ボタンをクリックしたかのようにスタートメニューが表示される。タスクバー、システムトレイ、スタートボタンなどをすべて「ObjectDock Plus」内で表示させれば、Windows標準のタスクバー機能を代替することが可能だ。
ドックやタブドックは通常、画面の上下左右に貼り付けて利用する(設定により、ある程度の距離を置いた状態で配置することもできる)。タスクバー同様、「自動的に隠す」ことも可能だ。
ドックやアイコンなどのデザインは、標準でも多数のものが用意されているが、インターネット上からテーマをダウンロードして利用することもできる。