宇宙からの侵略者「ダークノイド」と戦う“ちょっとレトロ”な2Dシューティングゲーム

「METAL SLASHER Again」は、2種類の武器を駆使して、宇宙からの侵略者「ダークノイド」と戦う2D縦スクロールシューティングゲーム。基本性能は同じだが、搭載兵器の異なる2種類の機体のうちの1機を選んで出撃し、状況に応じて使用する兵器を切り替えながら、次々と襲い来るダークノイド軍の戦闘兵器を破壊してゆく。

操作はキーボードまたはジョイパッドで行う。カーソルキーを使って前後左右に機体を移動させ、スペースキーで弾を発射する。キーを押し続けて離すことで、ため撃ちすることも可能だ（キーを長押しすると画面左下にある「CHARGE（青ゲージ）」がたまり、キーを離したときにチャージ量に応じた威力の弾が発射される）。

機首前方に突き出た砲身の向きを変えて、斜め45度前方に弾を発射することも可能。【Ctrl】＋【←】で左斜め前方、【Ctrl】＋【→】で右斜め前方に砲身を向けることができる。再び正面に戻すには【Ctrl】キーを単独で押すだけでよい。まっすぐに突っ込んでくる敵機をすれ違いざまに攻撃したり、正面から攻撃すると危険な敵をサイドから攻めたりするときに効果的。2種類の武器の切り替えは【Shift】キーで行える。

連射性能に優れた軽快な機体と、一発の破壊力が重視された機体の2種類を使用できる

使用できる機体は「ソードベアラーMk-II」と「ドラゴンライダーXR」。どちらもメタルスラッシャーの最新鋭戦闘機だが、「ソードベアラー」が動作の軽快さと連射性能を重視して設計されているのに対し、「ドラゴンライダー」は火力重視で設計され、レベルが低い状態でも威力抜群の強力な攻撃ができるという特徴を持っている。

「ソードベアラー」に搭載された兵器は「x-Way BEAM」と「SLASH LASER」。「x-Way BEAM」はショットで、威力は普通だが、速射性に優れ、使いやすい。レベルが低いうちは1方向しか攻撃できないが、レベルアップすることで威力が増すとともに、左右斜め方向を加えた3方向に弾を同時発射できるようになる。「SLASH LASER」は、戦艦級の威力を備えた強力なレーザーライフル。1方向にしか発射できないが、貫通力は抜群だ。

「ドラゴンライダー」に搭載された兵器は「FIRE BLASTER」と「PULSAR BOMB」。「FIRE BLASTER」は、火球を発射する威力のある兵器。速射性はやや劣る上に1方向にしか発射できないが、抜群の貫通力で射線上の敵を一気に撃破してくれる。「PULSAR BOMB」は、敵機に当たると爆発し、周囲の敵もまとめて破壊してくれる非常に強力な兵器。ただし速度が遅く、連射性能は低い。

敵機を破壊し、パワーアップアイテムを取り続けて、自機の兵器レベルを維持しよう

ゲーム中、特定の敵を倒すか、特定の敵編隊を全滅させるとパワーアップアイテムが出現し、アイテムを取ることで自機をパワーアップさせることができる。パワーアップアイテムは出現直後は表面に「？」が表示され、正体が不明だが、時間が経過すると「パワー」「スピードアップ」「フォース」のいずれかに変化する。取ったアイテムの数に応じて、ボーナス点も入る。

「パワー」を取ると、画面左下に表示された「WEP.LVL（赤ゲージ）」のゲージが増え、エネルギーに応じて強力な弾を発射できるようになる。ただし、ゲージの量は時間の経過とともに減るため、次々と敵を倒してパワーを取り続けないと、あっという間に武器レベルが最低まで落ちてしまう。

「スピードアップ」は、自機の移動スピードをシフトアップさせるもの。スピードはS1からS5の5段階で変化する。ただし、S5のときにスピードアップを取るとS1に戻ってしまうので、注意が必要だ。

「フォース」は、取ると自機の周囲にエネルギー場を発生させるもので、一定回数、敵の攻撃を受けてもダメージを防げるようになる。「フォース」装備時にさらに「フォース」を取ると、自機に追従して移動し、自機のトリガに合わせてビームを発射する分身「ファントム」が出現する（最大3個）。

前バージョンもとても手強かったが、それでも何ステージか先まで進めた記憶がある。しかし、今回は1面のボスのところでお手上げになってしまった。また、筆者は以前、確か「ドラゴンライダー」を愛用していた記憶があるのだが、今回は「ソードベアラー」の方が使いやすく感じたので、見た目以上にだいぶあちこち調整されているのだろう。

歯ごたえのあるシューティングゲームが好きな人には特にお勧め。ステージそのものは短めなので、「シューティングゲームはそれほど得意ではないが、腕を磨きたい」という人にもお勧めできる。繰り返しプレイしてもまったく苦にならない。シューティングゲームの醍醐味を味わうことができるはずだ。

……でも、ここまで大幅に変えるつもりじゃなかったんですけどね（笑）。私のホームページ（http://Shindows.ddo.jp/）の「更新履歴」を見ていただくとわかりますが、今回のリメイクに約3年かかっています。

開発中に苦労した点
今回はプログラムの全面書き直しと、キャラクタの3D CG化がメインでしたが、ひとりですべてコツコツと行ったので、途中で何度も投げ出しそうになりました。細かいところでは、

• ゲーム中にナビゲータの「エミー」が口パクやマバタキをするようになったのですが、その同期の取り方に苦労しました
• アイテムを取ったときに「パワー」とか「ファントム」とか喋りますが、有名なクリプトン・フューチャー・メディア（株）様の「初音ミク」というソフト（歌わせるソフトなので、喋りには向いてない）で無理やり喋らすのに苦労しました
• Windows 95以降のOSに全対応させるため、計10種類のOSで動作確認を行ったところ、「95/98/Me」と「2000/XP/Vista（32bit）」と「XPx64/Vista（64bit）」とで挙動が全然異なってしまい、同じように動作させるのに苦労しました

ユーザにお勧めする使い方
普通にゲームしていただければ幸いですが、下記の環境がお勧めです。

• 2WAYスピーカやヘッドホンを使うと、効果音の鳴る位置で画面外の敵の居場所がわかったりします
• 振動機能付きジョイパッドを使うと、ブルブルふるえて臨場感が出ます
• 「起動設定」プログラムの「画面アスペクト比補正」を使うと、ワイド画面やSXGAディスプレイでもフルスクリーン表示が伸びません
• ゲームした感想をメールでいただけると、作者が泣いて喜びます