実際の水彩画と同様の感覚で描けるペイントソフト。描いた作品ではがきやカレンダーを作ることもできる。「水彩7」は、絵の具のかすれやにじみといった水彩画特有の表現を、実際に水彩画を描くのと同じ感覚で実現できるソフト。新バージョン「7」では、描画ツールや画像処理機能、絵を描く手順の録画・再生機能などが追加され、機能強化が図られている。
ソフトの特徴は、何といっても“水彩画ならでは”の表現が可能なこと。
- 筆先に含ませる絵の具の量や水の量を調節する
- 下描きの線を残すために色を透明化する
- 色のかすれ方を「ながもち」「かすれ」から選択する
といったことができる。パレットで色を混ぜ合わせて作ったり、キャンバスでも下地の色と筆色とを混ぜられたりと、実際の水彩画と同じ感覚で描くことが可能だ。描画ツールは豊富だ。「筆」「側筆」に加え、「アクリル筆」「油絵筆」「マーカー」「スプレー」「エアブラシ」「クレヨン」など、水彩画風以外の表現も可能。「ペン」「鉛筆」「木炭」で下描きをしたり、水滴を垂らしたような効果のある「ぼかし」や、指先でなぞったような「指先ツール」などを使ったりして、多彩な表現を行える。彩色部分のコントラスト変更や、単一色/グラデーション/模様による塗りつぶしも可能。さらに、図形描画や文字入力、スタンプやサインの挿入も行える。
編集ツールは、四角/楕円、なげなわ、マジックワンドによる領域選択、拡大・縮小、回転・反転、変形などの機能が用意されている。画像処理機能としては「ぼかし」「シャープ」「明度コントラスト」「色調整」「グレースケール」「白黒への2値化」「テクスチャ効果」「エッジ検出」などを備えている。
デジカメ写真などをもとに絵を描くのも簡単。写真を背景として読み込み、セロファンまたはカーボンを重ねてデッサンすることができる。新バージョンで追加された画像処理機能「エッジ検出」を使って写真の輪郭を抽出し、下描きとすることも可能だ。
描いた作品を使って、絵はがきやカレンダー、便箋を作ることもできる。縦横などのレイアウトを選択することができ、カレンダーではフォントや英文/和文、日曜はじまり/月曜はじまりなども指定できるようになっている。さらに、作品を保管しておく「アルバム」からHTMLを生成する機能も新たに追加され、従来に比べて公開方法の幅がさらに広がった。