作業中のデスクトップの状態を崩すことなく、ファイル/フォルダをドラッグ&ドロップできるようにしてくれるソフト。ドラッグ&ドロップしたファイル/フォルダのリストをテキスト形式で保存し、あとでコピー/移動を実行できる。「D.D Store」は、ウィンドウの配置などを気にすることなく、ドラッグ&ドロップ操作を行えるようにしてくれるソフト。通常、ファイル/フォルダをドラッグ&ドロップするには、ドラッグ元のファイル/フォルダが表示される領域と、ドロップ先の領域が同時に表示されている必要がある。どちらか一方が他のウィンドウの背後に隠れてしまっているような場合は、処理を中止してウィンドウの配置などの調整を行わなくてはならない。「D.D Store」を使うことにより、そうした手間とストレスを解消することができる。
起動すると、ひとかたまりになった四つの小さなウィンドウが表示される。上部に表示されるのはメインウィンドウで、メニューを使っていくつかの操作ができる。中央左はドラッグウィンドウ、中央右はドロップウィンドウ、下部にはリストウィンドウが表示される。四つのウィンドウは、メインウィンドウを移動させることでまとめて移動できるほか、個別に移動させることも可能だ。
「D.D Store」の起動中は、四つのウィンドウを経由してドラッグ&ドロップ処理を行えるようになる。まず、エクスプローラなどからファイル/フォルダをドラッグして、ドロップウィンドウにドロップする。これで、処理対象のファイル/フォルダが登録される。登録されたファイル/フォルダはリストウィンドウで確認できる。間違えてドロップしてしまったファイル/フォルダをリストウィンドウ上で選択して削除することも可能。処理対象のファイル/フォルダをさらに追加することもできる(新たにドロップする前にドロップウィンドウをクリックして、モードを「新規」から「追加」に切り替える)。
処理対象のファイル/フォルダをすべて登録したら、ドラッグウィンドウ上に表示されたアイコンをドラッグし、登録されたファイル/フォルダを本来の目的のアプリケーション上にドロップする。いったん「D.D Store」を経由させることで、アプリケーションウィンドウの配置を変えることなく、(タスクバーや【Alt】+【Tab】キーを使ってタスクを切り替えるだけの操作で)重なったウィンドウ間でのドラッグ&ドロップが可能になる。
エクスプローラにドロップした場合は、初期状態ではコピーとなるが、【Shift】キーを同時に押すことで移動させることも可能。同様に、ショートカットをドロップウィンドウにドロップする際、初期状態ではファイル/フォルダの実体が登録されるが、【Shift】キーを押すことで、ショートカットが登録される。