「アート・メトロノーム」は、デスクトップ上に表示して使える多機能なメトロノームソフト。リアルなグラフィックとサウンドで正確な拍を刻み、実物に近い振り子型のメトロノームを再現する。拍の速度は10/分から300/分の範囲で、1カウント刻みで設定することが可能。（実際のメトロノームのような）「振り子」のほか、「円運動」「指揮棒」の3種類の表示モードを選択できる。

小節区切りの音を出したり、拍内の8分音符/3連符の位置で音を出したりすることも可能。小節は、1拍子から16拍子までに対応する。また、拍子と同じ数だけ一列に並んだ「●」の色が、メトロノームの動き（拍子のカウント）に合わせて変化する。青丸の中を赤い丸が左から右へと動くことで、拍子が刻まれてゆくようになっている。

表示モードは、実際のメトロノームのような「振り子」のほか、「円運動」「指揮棒」の計3種類が用意されている。「円運動」では、漆黒の背景の画面内で光のボールが表示され、サイズや位置の変化で拍の動きが表現される。「指揮棒」では同じく漆黒の背景の上を、光のボールが指揮棒の動きで拍子をとる。

何よりも、標準で用意されているMIDI音源の音質（初期状態）が非常にリアル。筆者が以前持っていたメトロノームの音源によく似て、硬めで心地よい。また、「指揮棒」や「円運動」のCGは幻想的で、見ているだけで楽しい。欲をいうならば、「振り子」画面のグラフィックにもう少し工夫がある（縦一本線でなく、少し厚みがあるとか）とうれしいかも……。

パソコンの性能によってグラフィックの動きに遅れが出ることがあるため、動作方法は「タイミング重視」「グラフィック重視」のいずれかに設定することが可能。さらに直接、「画面の更新頻度」「（グラフィックの）軌跡の長さ」を調整することもできる。

視覚的には、拍の刻みの音に同期して動くアーティスティックなCGを用意しています。現在は、指揮棒の動きを再現するCG、メトロノームの針の動きのCGなどがありますが、今後、さらにアーティスティックなものを追加していく予定です。