ソフトを開発しようと思った動機、背景
社内でパソコンを使っている社員同士が簡単なメッセージをやり取りしたいとき、何を使えばよいでしょうか。メールやインスタントメッセンジャーが使えるかもしれません。ただし多くの製品は、専用のサーバが必要だったり、すべてのパソコンをインターネット接続しなくてはいけなかったりして、中小企業では導入が困難ですね。サーバが不要なタイプのインスタントメッセンジャーがいいかもしれません。定番は「IP Messenger」でしょうか。このジャンルにも多くの製品がありますね。しかし、過去のログが参照しづらいとか、相手のパソコンが起動していないとメッセージが送れないとかで、「これはいける!」と思える製品がなかなかありません。
さて、メールソフトというと、受信したメッセージは「受信トレイ」、送信したメッセージは「送信済みアイテム」といったフォルダに保存されるのが一般的な仕様です。この仕様では、ある相手とやり取りしたメッセージを、順を追って読みたいときに不便です。そこでTiny Mouseは、用途別にフォルダを作り、受信したものも送信したものも一緒に保存しています。そのためには、送受信後にメッセージを移動しないといけません。
社内でやり取りするメッセージは、作業の依頼や報告が多く含まれています。作業依頼のメッセージは、簡単にToDoリストに持っていくことができると便利だし、作業報告のメッセージは、実績の記録に持っていくことができれば、管理が楽にできるでしょう。メールソフトとToDo管理ソフトが連携できるといいですね。
こうした要望、不満に対応できるように作ったのが「ezMail」です。
開発中に苦労した点
開発をはじめたのは、2003年4月。その年の8月に、最初のバージョンを知人に見せています。ネットワークに関するプログラムは初めてなので、調べるだけの毎日が続いたりしました。そのためもあって、開発は何度も中断し、本格的に再開したのは2008年5月でした。途中で、最初のバージョンから仕様もまったく変えて作り直しました。ベクターで公開できるものが完成したのが2008年9月です。開発をはじめてから、かなり経ってしまいました。
通信ソフトなので、2台のパソコンを使ってテストしないといけなくて、大変でした。不具合があったとき、送信側が悪いのか受信側が悪いのかわかりにくくて、苦労しました。
今後のバージョンアップ予定
まだ、アドレス帳も編集できず、フォルダの編集もできません。こんな段階で新着ソフトレビューで紹介されるとは、思っていませんでした。まず早目に、メールソフトとして普通に使えるようにしたいと思います。
(Tiny Mouse)