保存したリストを切り替えながら使用できる文字列置換ソフト。2行にまたがる文字列を置換することも可能。「MultiReplace」は、複数のファイルを対象に、複数の文字列を一括置換できるソフト。(1)置換前後の文字列を「置換リスト」に登録し、(2)リストの文字列を一括置換する、という方法で置換を行える。テキストファイル内の文字列を置換できるだけでなく、クリップボード内の文字列を置換することも可能。Shift JISのほか、JIS/EUC/Unicode/UTF-8/UTF-7の各文字コードに対応する。
操作は簡単。
- メイン画面上で「置換リスト」を定義する
- メイン画面上に、対象となるファイルをドラッグ&ドロップする(クリップボードを置換する場合は「クリップボード」ボタンを押す)
- 「置換」ボタンを押す
の3ステップでよい。置換を実行すると、ファイルの場合は元ファイル名に置換後のファイルであることを示す文字列(初期状態では「(置換済み)」)が付加された新しいファイルが生成される。付加される文字列は、ユーザが自由に設定することが可能。置換後のファイルをサブフォルダに保存することもできる。クリップボードの場合は、置換後の文字列がクリップボードに格納される。「置換リスト」の書式は、
- 検索文字列/置換文字列
のように、検索文字列と置換文字列を区切り文字で区切って記述する(区切り文字は初期状態で「/」が設定されているが、変更することも可能)。置換文字列を省略した場合は、実行後に検索文字列が削除される。置換のパターンは1行にひとつずつ記述するが、ひとつのリストに含められる数に制限はない。メタキャラクタ(¥)を利用して改行コードやTABコードを含めたり、コメントを付けたりすることも可能。実際の置換処理では、1行目のパターンを対象ファイルすべてについて置換したあと、続けて2行目、3行目……と処理が行われる。「置換リスト」は五つのタブに20個ずつ、最大100個まで設定することが可能。タブにはそれぞれ見出しを付けることが可能で、同種の置換リストを同一タブに集めて整理できる。置換リスト名には各リストの1行目が自動的に表示される。
そのほか、「分割文字列の検索」オプションを指定すると、2行にわたる文字列を置換することが可能。行頭や行末の空白を除去したり、メイン画面のメッセージや見出しを英語/中国語/ハングルに変更したりすることもできる。