「PDCAデスクトップ付箋」は、主にToDo管理、プロジェクト管理を目的に作成された付箋紙ソフト。生産管理や品質管理のマネジメントシステムであるPDCAサイクルをデスクトップ上の付箋で実現した。「詳細表示」「シンプル表示」の2種類の表示モードを切り替えて利用できる。付箋の内容をメールで送信する機能なども備えている。

PDCAサイクル（PDCA cycle：plan-do-check-act cycle）とは、

• Plan（計画）
• Do（実行）
• Check（評価）
• Act（改善）

付箋の新規作成はタスクトレイメニューから行える。付箋にはタイトルと重要度、目標日を設定することが可能。分割された四つの画面には「Plan（何をする？）」などといった項目見出しが付けられるほか、背景に「P」「D」「C」「A」の文字が表示される。項目見出しと背景文字は、設定によって非表示にすることも可能だ。

タイトルや本文を入力するには、対象部分をダブルクリックすればよい。モードが変化して、直接入力できるようになる。重要度はプルダウンで、また目標日はカレンダーで入力する（作成日は付箋を作成した日付が自動入力され、変更はできない）。

付箋の背景色、タイトル、項目見出し、本文はそれぞれ、文字色/フォント/フォントスタイルを変更することが可能。付箋背景には画像を使うこともできる。付箋の透明度を設定することも可能。0%から90%までの10%刻みで指定できる。付箋全体を表示する「詳細モード」と、本文を除いたタイトル部分だけを表示する「シンプルモード」とは、ワンタッチで切り替えられる。

作成した付箋の一覧は、管理画面で確認できる。管理画面では、付箋単位での表示/非表示、前面表示、付箋の重なり方（重要度順/残日数順）、付箋の削除、パスワードなどを設定することが可能。CSVファイルへの出力も行える。

もちろん、付箋にしていることで、現在手がけているプロジェクトを常に意識しておくことができる。ソフトの性格上、付箋のサイズは大きくなりがちだが、通常はシンプル表示モードにしておくことで、デスクトップも整理しておける。

付箋紙ソフトとしての使い勝手は、かなりよいと感じた。付箋への入力は、直接入力のものと別ウィンドウで行うものがあるが、「PDCAデスクトップ付箋」は直接入力で、やはりこちらの方が使いやすい。タイトルを空欄にしておくとPlanの先頭部分が自動的にタイトルになったり、文字色やフォントの設定が自在だったりするのもうれしい。

ただ、付箋の削除に関しては、まず非表示にして、管理画面から「非表示の付箋を削除」を行わなければならないという2ステップを要するのが煩雑といえば煩雑。普通にコンテキスト（右クリック）メニューから「はがす」があってもいいように思った。

開発中に苦労した点
今後のカスタマイズが容易なように、今回の開発にはVB.NETを利用しました。従来のVB 6等で簡単にできたことが、実は難しいといった個所がいくつかありました。また、「USBメモリにソフトを入れて利用できる」という前提のために、利用途中でUSBメモリを抜いてしまった場合の対策など、特にさまざまな環境ごとでのデバッグに苦労しました。

ユーザにお勧めする使い方
本ソフトは、上記のようにUSBメモリやSDカード等でも利用でき、また、データの暗号化、ログインパスワードの設定といったセキュリティも考慮に入れて設計しました。また、近日、「PDCAデスクトップ付箋」のデータをWeb上で管理、マッピングできる「PDCAマップ2−パーソナル」という無料のASPを発表いたしますので、ぜひ、お楽しみにしてください！　有料になりますが、すでに発表しております「PDCAマップ2−ビジネス」というASPをご利用いただくと、会社ぐるみでの情報管理が可能になります。

今後のバージョンアップ予定
管理画面を開きますと、付箋の一覧表を見ることができますが、こちらでのソート機能や注目付箋のマーキング機能などを予定しております。