ソフトを開発しようと思った動機、背景
暗号化ソフトにはもともと興味があったので、遊びのつもりで作りました。ベクター様の中には優れた暗号化ソフトがたくさんありますので、それらを使わせていただけば問題はありませんでした。ただ、私の場合は画像やExcelのデータなど、一般的なファイルを暗号化するニーズはあまりなく、「テキストだけでいいから、あまり大袈裟じゃなくもっと楽しく、簡単な感じで暗号化できるソフトがないかなぁ」とは思っていました。また、暗号化したデータを(メールなどで)交換する相手が増えてきて、パスワードが誰とでも同じでは困るなぁということで、相手ごとに異なるいくつものパスワードを管理できるようにならないかなぁと、遊び半分で作ってみた次第です。
自分で「あればいいな」と作ってはみましたが、これを他の人に使ってもらおうとは思いませんでした。これじゃぁなぁって思ったからでしょう(笑)。その後、しばらく使い続け、気がついたら何年かが経っていました。機能は少ないけど、かわいくて(?)結構楽しく愛着がわきました。「暗号ごっこ」だと思って、あちこちで使えば楽しいのではないでしょうか。
開発中に苦労した点
特に苦労はありませんでしたが、多くのパスワードをデータとして保持しますので、それを解読されたら、暗号化したデータも解読されてしまいます。パスワードはもちろん暗号化して保持しますが、その保持したデータの機密性の強度を増すための工夫を行いました。
ユーザにお勧めする使い方
パソコンの中のデータをどれもこれも暗号化する必要はないと個人的には思っています。しかし、気づかないうちに結構多くなってしまう各種アカウント情報、ID、パスワードなどの本当に大切なデータは、テキストファイルとして「クリクリ君」で暗号化してわかりやすい場所に、例えば「パスワード.clc」として置いておけば、普段は安全で、必要なときにはダブルクリックですぐさま内容を確認できます。
もうひとつは、家族とか恋人など秘密のメールの暗号化に使えば楽しいですよ。メール文章の一部だけ暗号化して挿入すれば、なんだか楽しい(笑)。メール本文を暗号化できるメールサーバやメーラが増えてきましたが、送った相手がそのままREPLYしてきて、大事なデータが丸見えということもありますね。また、通信経路は暗号化されていたとしても、受け取ったらそのまま丸見えの状態です。メール本文の大事な部分が暗号化されていれば、受信ボックスを覗かれても大丈夫というわけです。特にメールでIDやパスワードなど送るときは「クリクリ君」を使ってください。
今後のバージョンアップ予定
予定はありませんが、多く(少なくても・笑)のご希望をいただきましたら、検討いたします。もし喜んでいただける方が多ければ、もっと本格的で汎用的な「簡単暗号!クリクリ君II」を作ってもよいかなぁと考えたりはしています。
(銘駒ソフト)