起動・終了時刻などを記録することで、「パソコンがどの程度の時間、利用されたか」を確認できるようにしてくれるソフト。時刻指定などにより、あらかじめ設定した動作を実行させることもできる。「俺がPC見ててやるからお前は安心して先へ行け」(以下「俺P」)は、パソコンの起動時刻(ユーザがログオンした時刻)および終了時刻(ログオフした時刻)をファイルに記録して、パソコンが使用された時間や使用回数などを計算してくれるソフト。ログオンしたユーザの名前も記録されるため、1台のパソコンを複数のユーザで使用する場合に「誰がどの程度の時間使ったのか」もわかる。
利用するには、まず設定を行う必要がある。設定では、「俺P」ウィンドウの表示形式や動作状態、さらには指定時刻または時間に特定の動作を実行する「タイムアクション」の指定、スタートアップ/レジストリへの登録などを行える(通常はスタートアップまたはレジストリに登録し、ログオン時に「俺P」が自動起動するように設定するだけでよい)。設定を行うことでINIファイルが作成され、「俺P」を利用できる環境が整う。
起動すると、デスクトップ左上(初期状態)に「今回の起動が今日何回目か」「今回の使用時間はどれだけか」「今日の合計使用時間はどれだけか」といった情報が表示された小さなウィンドウが現れる。使用時間は秒単位でリアルタイムに更新される。さらに、この小ウィンドウをクリックすることで、より詳細な情報を確認できる「平均/ログ」ウィンドウが表示されるようになっている。
「平均/ログ」ウィンドウは大きく左右に二分割されたデザイン。右側のペインには、日付ごとに分類された開始(起動)日時と終了日時、使用時間などが一覧表示される。左側のペインでは、それまでに記録されたログをもとに、
- 開始日、通算使用日数(「俺P」を最初に起動してから)、使用回数、合計使用時間
- 今年の使用日数、回数、時間
- 今月の使用日数、回数、時間
- 1日の合計使用時間(平均/最大/最小)
- 1日の合計起動回数(平均/最大/最小)
- 1日あたりの使用時間(平均/最大/最小)
- 1日で最初に起動した時刻(平均/最早/最遅)
- 1日で最後に終了した時刻(平均/最早/最遅)
- 起動間隔(平均/最大/最小)
- 曜日別の使用日数/時間/使用率
- 時刻ごとの使用率
といった、多彩な情報が表示されるようになっている。さらに、使用時間などをトリガーに、あらかじめ設定しておいた「タイムアクション」を実行させることも可能。トリガーにできるのは「1回での使用時間」「その日の合計使用時間」「指定時刻」のいずれか。タイムアクションが有効になる曜日を指定することもできる。動作は「文字の表示」「『俺P』の記録した各種情報の表示」「アプリケーションやファイルを開く」「パソコンの終了」「パソコンの再起動」「音を再生する」「壁紙を変更する」など、計17種類から選択することが可能だ。
デスクトップ上に表示される「俺P」の小ウィンドウは、フォントや表示色などをカスタマイズすることが可能。Windows XP/2000では半透明表示にすることもできる。「俺P」をタスクトレイに表示するかどうかなどの設定も可能だ。