ファイルに含まれるアイコンやマウスカーソルを抽出し、保存できる多機能アイコン/カーソル管理ソフト。「KH IconClip2008」は、デスクトップやエクスプローラなどで表示されるプログラムやファイルのアイコン/カーソルを抽出し、わかりやすく管理できるソフト。単体のアイコンファイル(.ICO)のほか、実行ファイル(.EXE)やライブラリファイル(.DLL)などに埋め込まれたアイコンを抽出し、一覧表示する。同じ作者・橋本 孔明さんによる「KH IconClipper97」をベースに、「KH IconFilter2001」などの機能を取り込んで、大幅な強化が図られている。Windows Vistaで導入された256×256ピクセル圧縮形式アイコンの読み込み・保存にも対応する。
アイコンを抽出するのは簡単。ICO/EXE/DLLなどのアイコンを含むファイルをエクスプローラなどから「KH IconClip2008」のメイン画面にドラッグ&ドロップするだけでよい。複数のファイルをまとめてドロップすることも可能。ファイルがドロップされるたびに、含まれるアイコンが一覧に追加されてゆく。
Windowsで使われるアイコンには、16×16ピクセル/16色や32×32ピクセル/256色など、さまざまな表示サイズ/色数のものがある。「KH IconClip2008」では、プルダウンメニューから必要なサイズ/色数を選んで、指定したものだけを絞り込み表示させることも可能だ。さらに、Windows Vistaで導入された256×256ピクセルの大きなサイズのアイコンにも対応する。Windows Vistaでは、48×48より大きなサイズのアイコンは圧縮された256×256サイズのアイコンが縮小されて使われるが、XP以前のWindowsでは対応していない。「KH IconClip2008」では、Windows XPでも256×256サイズのアイコンを抽出することができる。
アイコンのほかに、マウスカーソルも抽出することが可能。カーソルは、動きを持たないスタティックカーソルのほか、アニメーションカーソルの抽出・保存もできる。アニメーションカーソルは、アニメーションを構成する各フレーム画像が分解されて表示されるため、「特定のフレームを指定してアイコンにする」といったことも可能だ。
抽出されたアイコンは「KH IconClip2008」の独自形式「アイコンテーブル(.ICT)」ファイルで保存できる。ICTファイルには「KH IconClip2008」が対応する、すべてのサイズ/表示形式のアイコン/カーソルデータがまとめて保存される、もちろんアイコンライブラリ(.ICL)やカーソルライブラリ(.CSL)などの形式で保存することも可能。個別のアイコン/カーソルを選択して、アイコン(.ICO)/カーソル(.CUR)/アニメーションカーソル(.ANI)の各形式で保存することもできる。
そのほかにも、
- クリップボードを介して他のアプリケーションとアイコンデータをやり取りする機能
- アイコンをビットマップ形式でコピーする機能
- クリップボード上のビットマップデータをアイコンに変換して一覧に貼り付ける機能
などがあり、編集機能を持つ他のアプリケーションと連携して、アイコンを作成・編集することもできる。