新しいほうきを手に入れるため、偉大な魔法使いの墓を荒らしに行く魔法使い4人姉弟の珍道中が描かれたRPG。「新しいほうきがほしい」――すべては弟の不用意なひと言からはじまった
「3人の姉と新しいほうき」は、魔法使いの4人姉弟が活躍するRPG。舞台は、生態系に大きな変化が現われてきた2405年の地球。魔法の使える人間が300年前から生まれはじめたこの星では、いまや全人口の10%が「魔法使い」。その比率は年を追うごとに増大していた。ゲームの主人公は、こうした時代に生まれた魔法使いの少年「モヤ」と3人の姉。小心者でいじめられっ子体質のモヤは、「アヤ」「サヤ」「マヤ」という個性的でちょっと素行が不良な姉たちに、いつも振り回されていた。
ある日、うっかり姉たちに「新しいほうきがほしい」と言ってしまったモヤは、3人から「ひじりやま」の山頂にある偉大な大魔導師「セイン」の墓から、ほうき「ライトニング」を盗もうと誘われる。「墓荒らしなんてとんでもない!」と慌てるモヤだったが、3人はまるで聞く耳を持たない。こうしてモヤは、過激で乱暴な長女(アヤ)、霊感の強い温厚な次女(サヤ)、元気だけが取り柄の三女(マヤ)とともに、ひじりやまへと乗り込む……。
攻撃の中心はもちろん魔法! さまざまなイベントをこなして魔法を覚えよう
戦闘システムは、ランダムエンカウント方式のサイドビュー。ゲージがたまったキャラから攻撃できるリアルタイムバトルで、敵が次々に攻撃してくるため、戦闘中はすばやく命令を出さなければならない。「オート」コマンドもあり、戦闘に慣れない序盤はオートを使用して様子を見てもよい。
戦闘は、モヤ、アヤ、サヤ、マヤの4人で行う(メンバーは最初から最後まで変わらない)。各キャラクタの戦闘スタイルは、モヤが万能型、アヤが攻撃型、サヤが補助型、マヤが特殊型。戦闘力の高いアヤとマヤが攻撃を行い、サヤが回復役として補助するという形が基本となる。ゲーム序盤のモヤは攻撃力・防御力ともに低く、少々苦労するが、後半になると使い勝手のよい戦闘要員として成長する。
攻撃方法は、ほうきでぶん殴る物理攻撃と、覚えている魔法の中から選択して使用する魔法攻撃の2種類。使用する魔法にもよるが、たいていは魔法攻撃の方が物理攻撃よりも強力だ。
「3人の姉と新しいほうき」の世界では、レベルアップをすることで魔法を覚えるわけではない。主人公たちは、外的な刺激や感情の高まりなど、ふとしたきっかけで魔法を覚えてゆく。いろいろな場所を調べたり、寄り道をしたりして、使える魔法を増やしたい。
特徴的な武器に「魔具」がある。ほうきに取り付ける特殊な宝石のことで、さまざまな属性の魔力が込められている。魔具を装備して戦闘に加わると、魔具経験値が得られ、魔具自体がレベルアップする。魔具は(基本的に)4段階で成長し、最終形では多種多様な追加効果が付与される。