レイアウトイメージを見ながら操作できる名刺作成ソフト。テンプレート(サンプルレイアウト)が豊富に用意され、テキストや画像を置き換えるだけで、さまざまなタイプの名刺を簡単に作れる。「名刺郎 DownLoad版」は、テキストや画像、線、図形などを自由に配置して、オリジナルの名刺を作成・印刷できるソフト。作成・編集作業は、完成イメージを確認しながら行えるようになっており、誰でも思い通りの名刺を作ることができる。名刺サイズのほか、はがき用紙のサイズにも対応し、はがきのデザインにも使える。DownLoad版は、パッケージ版「名刺郎」から画像レタッチ機能などを省き、テンプレートレイアウトも厳選されたものが収録されている。
基本的な使い方は、
- レイアウトを読み込んで、
- テキストを入力・編集し、フォントやサイズなどを設定して、
- 各アイテムの配置を調整する
というもの。レイアウトを構成する要素は、テキスト用の「テキストBox」、画像用の「イメージBox」、図形や線を描くための「罫線Box」と、QRコード配置用の「QRコード」。読み込んだレイアウトに、テキストや画像を(Box単位で)追加できるのはもちろん、最初から各Boxを配置して、新規のレイアウトを作成することもできる。「テキストBox」では、文字フォントやサイズ、色などの基本的な設定のほか、文字幅や文字間隔、割付なども指定できる。縦書き/横書きを指定することも可能。「イメージBox」で利用できるのは、BMG/JPEG/TIFF/PNG/PSD/PICT/GIF/ICOなど、約20形式の画像ファイル。「罫線Box」では、縦/横/斜めの直線はもちろん、矩形や円、三角形、菱形など利用できる。
「テキストBox」には、直接テキストを入力する「フリーBox」のほか、データベースからテキストを読み込むための「データベースBox」がある。「データベースBox」を利用すれば、同じレイアウトで部分的にテキストを入れ替えた複数の名刺を簡単に作れる。データは、内蔵データベースに必要な情報を入力するか、Excelのデータをインポートして利用できる。
「イメージBox」に読み込んだ画像は、マウスで拡大・縮小を行える。透過処理機能もあり、1色を選択して透明化することができる。
各Boxは、マウスを使って自由に位置を動かせる。複数のBoxを左右上下寄せや中央均等揃えにしたり、数値指定で微妙な調整(0.1mm単位)を行ったりもできる。位置を固定することも可能だ。
背景全体(地の色)を塗りつぶす「ベースイメージ」機能もある。単色やグラデーション、地模様、写真など、豊富なサンプルが用意され、インパクトのある名刺を作成できる(印刷できる用紙には制限がある)。テキストや画像など、基本的な要素の配置はレイアウト画面上に表示されるが、罫線などを重ねた場合の前後関係を確認するには「印刷プレビュー」を利用すればよい。印刷プレビューでは、ベースイメージも含めて表示される。
名刺データやイメージ(画像データ)のほか、パソコン内に保存されたファイルをリスト/サムネイル形式で閲覧できる簡易ファイルビューア「名刺郎ビューア」が付属する。